三光汽船
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三光汽船株式会社(さんこうきせん、The Sanko Steamship Co., Ltd.)は、日本の海運会社である。本社は東京都千代田区内幸町二丁目2番3号(日比谷国際ビル2階)。
1934年、河本敏夫が創業。三光汽船は運輸省の海運集約化に楯突く、海運業界の一匹狼的存在であった。1972年、大手海運のジャパンライン(現商船三井前身のナビックスライン)株を買占め、乗っ取りを図ろうとしたことが注目された。
1985年、経営がいきづまり5,200億円という多額の負債を抱え、同年8月13日に会社更生法を申請。当時日本における戦後最大の倒産だった。余談ながらこの前日は日航ジャンボ機墜落事故の発生した日であったため、倒産を報じるマスコミの扱いはとても小さなものであった。
この倒産はオーナーであった河本敏夫の政界での影響力に強く影響し、後の総裁選出を阻まれる要因の一つとなった。
この後1998年に更生計画が終結し、かつての事業を縮小して運営している。