ローマ法
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ローマ法(独:römisches Recht、仏:droit romain、英:Roman law, ルーマニア語:dreptul roman)は、ローマ建国からローマ法大全の編纂までの1200年間展開された法である。
(古代ギリシア哲学・キリスト教とともにヨーロッパ文明を特徴付ける一大要素である。概念は共和制ローマ・帝政ローマ等の法に限られず、後継国家東ローマ帝国の法(特にユスティニアヌス帝によるローマ法大全(市民法大全)の編纂)や、ヨーロッパ各地における継受・発展過程にも及ぶ。このローマ法(特に私法)を継受・発展させた諸国が、いわゆる大陸法諸国である。ドイツの一部では、1900年に民法典 (BGB)が施行されるまで、現行法の一つとして用いられていた。主に大陸法を継受した日本の法秩序は、間接的にではあるが、少なからずローマ法の影響を受けている。