レントゲニウム
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分かっている性質 | |||||
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名称, 記号, 番号 | レントゲニウム, Rg, 111 | ||||
分類 | 遷移元素 | ||||
族, 周期, ブロック | 11(IB), 7 , d | ||||
色 | 不明 おそらく光沢のある銀白色 または灰色 |
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原子量 | [272] amu | ||||
電子配置 | [Rn]5f14 6d10 7s1(推定) | ||||
電子殻 | 2, 8, 18, 32, 32, 18, 1 | ||||
相 | 固体(推定) | ||||
同位体 | |||||
272Rg | 半減期15ミリ秒 |
レントゲニウム(Roentgenium):原子番号111番の元素。元素記号はRg。原子量が272もあり、超重元素の一つである。合成元素であり、ただ一つ知られている同位体は不安定で、マイトネリウムに崩壊するまでの半減期が凡そ15msである。遷移元素の性質を持つ11族であることから、おそらく金属で固体である。密度、融点、沸点は不明。
[編集] 歴史
1994年12月8日にドイツの重イオン研究所(GSI)でホフマン(Sigurd Hofmann)らのチームにより発見された。線形加速装置でニッケル-64をビスマス-209に衝突、融合させることで、わずか3つの原子のみ(全てRg-272)が生成された。
正式名称は2004年11月1日、IUPACにより決定された。元素名はドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲンが1895年11月8日にX線を発見してからおよそ100年目にこの元素が発見された事にちなむ。正式名称が決定するまで、ウンウンウニウム(Unununium; 「第111の元素」の意味)という暫定名で呼ばれていた。
[編集] 外部リンク
- IUPAC: Proposal of name Roentgenium for element 111 - 元素名がRoentgeniumと提案された事の報告。
- IUPAC: Element 111 is named roentgenium - 元素名がRoentgeniumに決定した事の報告。