ルノー 25
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルノー 25(Renault 25、- ヴァンサンク)は、フランスの自動車会社ルノー(Renault)が製造したハッチバック型の乗用車である。
目次 |
[編集] 概要
1983年にルノーの最高級車種20、および30の後継型として発売された。1989年に外装を中心に大規模な変更を受け1992年に生産を終了、後継モデルのサフランに引き継がれた。
エンジンは、ルノー、プジョー、ボルボ共同開発のV型6気筒・2700ccガソリンエンジンを筆頭に、4気筒2000cc版や4気筒2100ccのディーゼルエンジン版も用意され、後にV型6気筒・2500ccターボエンジン版も追加された。これらをFF方式で駆動した。
ボディ形状は、この車格では珍しく5ドアのハッチバックのみであった。これは、ルノー20および30から引き継がれたもので、後継モデルのサフラン、ヴェルサティスも同じであることからルノーの伝統と言える。
ボディサイズは、全長4720×全幅1810×全高1370、ホイールベース2720(単位はmm)
当時のフランス大統領専用車(フランソワ・ミッテラン大統領時代)やフランス大使館の公用車として採用された。
シートを本皮であつらえ、専用スーツケースを備えた高級バージョン「バカラ」も用意されるなど、名実ともにフランスの最高級車であった。内装はマルチェロ・ガンディーニがデザインを担当した。
日本では、当時インポーターであったJAXが輸入しており、V6エンジン搭載モデルを中心に販売していた。
[編集] バリエーション
アメリカでは当時ルノーと提携していたクライスラー社から、ジウジアーロがデザインした4ドアボディにモディファイされ、カナダのアメリカン・モーターズ(AMC)の工場で生産されたモデルが、イーグル・プレミア(Eagle Premier)及びダッジ・モナコ(Dodge Monaco)の名で販売された。