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ユトレヒト条約( - じょうやく)は1713年スペイン王位継承戦争の講和条約。ただし神聖ローマ帝国とフランス王国の講和条約は別のラシュタット条約。内容はイギリスの一人勝ち。
各国がヨーロッパの王冠に夢中になっているのに対し、イギリスは純粋に国益に基づいて戦争を乗り切ることができた。そのためにはマールバラ公ジョン・チャーチル将軍をもスキャンダルで罷免することを躊躇わなかった。イギリスはフランスにスペイン王位を認める代わりに、北米での優位を確立し、大英帝国の基礎を築いた。