ムハンマド・ナーディル・シャー
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ムハンマド・ナーディル・シャー（1883年 - 1933年11月8日）は、アフガニスタンの国王（在位1929年 - 1933年）。ザーヒル・シャーの父。パシュトゥーン人ムハンマドザイ部族出身。将軍の息子。ナクシュバンディー教団の指導者。
1917年、軍総司令官。1920年-1924年、アマーヌッラー・ハーンの治世下で国防相を務めた。一時フランスに滞在していたが、アマーヌッラーに対する反乱が起こるや、1929年2月、アフガニスタンに帰国した。反乱指導者ハビブッラー・カラカニは、カブールを占領しアマーヌッラーを退位させたが、政情を安定させることはできず、1929年10月13日、兄のシャー・ワリー将軍に王位を譲り、シャー・ワリー将軍は、ムハンマド・ナーディルに王位を譲った。
1929年10月15日、アフガニスタンの国王（アミール）を宣言した。1930年9月、ロヤ・ジルガにおいて彼の称号が承認された。その後、国王の称号をシャーに変えた。
1933年11月8日、アマーヌッラー・ハーンの元支持者により暗殺された。
[編集] 治世
ナーディル・シャーの治世初期、シャリーアが法律の基盤となり、原理主義的な傾向が強かった。立法及び宗教指示の執行を監督するウラマー会議（ジャマーアテ・ウラマー）が設置され、更にイスラム教で禁止された食料品とアルコール類を取り締まるワジーラト・アル＝イフティサーブのような機関も設置された。
しかしながら、原理主義的な政策は、1931年の新憲法の採択で一旦終結した。憲法の第1条は、イスラム教スンニー派ハナフィー学派（イスラム法学派の中で最も穏健なものとされる）を国教として宣言した。憲法により義務教育はウラマー階級の手に移り、選挙権は男性にのみ賦与された。
カテゴリ: アフガニスタンの歴史 | 1883年生 | 1933年没
