ミレーヌ・ジーナス
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ミレーヌ・ジーナス(2031年2月2日-)は、テレビアニメ『マクロス7』に登場する、架空の人物。フルネームはミレーヌ・フレア・ジーナス(Mylene Flare Jenius)。年齢14歳(2045年時点)、血液型はBc型。(声:桜井智、歌唱:チエ・カジウラ)
マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスの間に生まれた末娘(七女)で、地球人とゼントラーディ人の混血児。ロックバンド「FIRE BOMBER」に所属し、ボーカルとベースを担当する。コスチュームは赤いハイレグレオタード。幼少時代、マックスがプキラセス星系第5惑星にて怪我をしていたところを発見し連れ帰ったギャララシ(銀河毛長ネズミ)のグババが親友。
精神的に未だ未成熟で、少女らしく夢と大人に理想を抱いており、そのため両親の小言や言いつけには反発しがち。子供扱いとのけ者を何より嫌う。また拘束を嫌う自由主義者で、ミリアがミレーヌに就けた護衛兼お目付け役のマイケル・ジョンソンを撒いたり、アゴで使ったり怒鳴り散らしたりするのは日常茶飯事である。しかし、彼女以上に自由主義者で破天荒なリードヴォーカルの熱気バサラ相手となると、彼女ですら一般常識を語る役目に回ってしまう。その一方で、バサラのヴォーカリストとしての凄さやその行動を誰より眩しく思っている。バンドリーダーのレイ・ラブロックが評すように、バサラに合わせることのできる唯一の女性ヴォーカルでもある。
両親の類い稀なるバルキリー乗りとしての才能も受け継いでおり、操縦桿がギターになっているバサラの改造バルキリーを初乗りで乗りこなす。子供のころからバルキリーをおもちゃ代わりにしており、後に統合軍の民間協力部隊サウンドフォースの一員としてVF-11MAXL改(通称ミレーヌ・バルキリー)に搭乗し、戦場で歌うことになる。
劇中、ミリアにより、ダイアモンドフォース所属のエリートパイロット、ガムリン木崎とお見合いをさせられる。ふたりは、バサラにより溜まる鬱憤をぶちまけるという形で意気投合し、度々逢瀬を重ね、徐々に親交を深めていく。最終的には好き合うようになるが、ミレーヌは無意識的にバサラも慕ってもおり、「どっちが好きなの?」と聞かれることもしばしばであった。
キャラクターの声を演じる通常の声優の他、俗に「歌ミレーヌ」と呼ばれる、歌唱を担当する人間がついており、こちらをチエ・カジウラが担当していた。チエは今作でのデビューで一気にセールスやタイアップがついた事を喜んでいた反面、アニソン歌手というイメージが定着して行く事にJ-POP志望であった本人としては複雑な心境であったと後に語っていたが、マクロス7が嫌いというわけではないとの事。