熱気バサラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
熱気 バサラ（ねっき バサラ、2024年[1]8月15日-）は、テレビアニメ『マクロス7』ならびに劇場版アニメーション『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』及びOAV『マクロス ダイナマイト7』及び『マクロス７ アンコール』に登場する架空の人物。のボーカル兼ギターとして、キーボード担当のレイ・ラブロック、ベース担当でミリア市長の娘ミレーヌ・ジーナス、ドラム担当の寡黙なメルトランディビヒーダ・フィーズと共に作中のバンド｢FIRE BOMBER｣を構成する。通常の声は林延年（現・神奈延年）、歌の部分を福山芳樹が演じた。
長距離移民船｢マクロス7｣に付属する｢アクショ｣に住み、市民登録はしていない。
どんな相手にでも自分の唄を聞いてもらいたいと思っており、突如マクロス7船団を襲った謎の敵バロータ軍に対しても可変戦闘機VF-19改ファイアーバルキリーを駆り、戦場に乱入して歌を披露する。このファイアーバルキリーは統合軍から｢FIRE BOMBER｣のリーダーレイ・ラブロックを通じて極秘に提供されたもので、最新鋭機VF-19をベースに、コントロールシステムをエレキギター状に変更する…などバサラ専用にカスタマイズされている。手にした銃に装填されているのは弾丸ではなく、敵兵にも歌を聞かせるためのスピーカーポッドで、初期にはこれを敵ポッドに打ち込んだ上で歌を聞かせていた。尚機体には最低限の護身用にミサイルが装備されているが、バサラ自身が兵器を軽蔑しているため非常時にしか使わず、作中で使用した際には、彼はミサイルを使わせた事に対し相手へ強い怒りの感情を見せていた。とはいえ操縦の技量は相当なもので、正規軍のエースパイロットであったガムリン木崎ですら舌を巻いたほどである。
恋愛には疎く、ミレーヌや暴走族の女性レックスの想いにも気づかなかった。
当初、その行動を異端視されたが、後に歌により敵生命体「プロトデビルン」に影響を与えられる「アニマスピリチア」のひとりと認められ、統合軍の民間協力部隊サウンドフォースの一員となる。
しかし、本人はあくまで歌を「伝えたい」だけであり、歌で敵を倒すことや戦いを終わらせることを望んでいた訳ではなかった。そのため、歌を一種の音波兵器として利用しようとする軍のやり方には反抗的な態度をとり続けた。結果としてプロトデビルンの撃退役を務めてしまったが、最終的には歌によってプロトデビルンとも「意思疎通」を果たすことになった。
好きな食べ物は激辛カレー、キムチ、トム・ヤンクンなど辛いもの全般。趣味は宇宙遊泳、昼寝、「俺の歌を聞かせること」。特技は寝言で歌を歌えること。年齢は21歳（2045年現在）。血液型はB型。生年月日以外の過去の経歴は一切不明（出身地に関してはバサラ本人も全く覚えていないらしい）であるため、生年月日はバサラの親代わり的存在でもあるレイ・ラブロックが考え出した可能性が高い。 このためか、作中において「バサラは一条輝の息子」などといった説がスポーツ新聞を通じて出回っていたが、多くは部数稼ぎのためのガセネタと思われ、真偽は定かでない。
