マーベラスサンデー
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性別 | 牡 |
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毛色 | 栃栗毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1992年5月31日 |
死没 | - |
父 | サンデーサイレンス |
母 | モミジダンサー |
生産 | 早田牧場新冠支場 |
生国 | 日本(北海道新冠町) |
馬主 | 笹原貞生 |
調教師 | 大沢真(栗東) |
競走成績 | 15戦10勝 |
獲得賞金 | 6億686万5000円 |
マーベラスサンデーは、日本の競走馬で現在は種牡馬である。主な勝ち鞍は1997年の宝塚記念で、同年のJRA賞最優秀5歳以上牡馬。鞍上はデビューから引退まで一貫して武豊が務めた。なお馬齢は旧表記で統一する。
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[編集] 現役時代
気性難を抱え、デビューは4歳となった1995年の2月4日。京都競馬での新馬戦を快勝した後、次走のゆきやなぎ賞にも勝利した。これでクラシック戦線に間に合ったと思われたが、毎日杯の登録後に故障を発生。一度完治したが、レースに復帰することなく再び骨折し、結局1年1か月という長期の休養を余儀なくされる。この世代はサンデーサイレンスの初年度産駒で、同期には幻の三冠馬と言われたフジキセキ、皐月賞優勝馬ジェニュイン、東京優駿(日本ダービー)優勝馬タヤスツヨシなどのサンデーサイレンス産駒がクラシック戦線を賑わせていた。
5歳となった1996年、4月に復帰したマーベラスサンデーは緒戦こそ4着に敗れるが、このクラスでは格が違うとばかりに連勝街道をひた走る。オープン入りし、重賞初挑戦となるエプソムカップに勝利。出走を期待された宝塚記念は回避したが、その後札幌記念、朝日チャレンジカップ、京都大賞典と重賞を制覇し続け、天皇賞(秋)へと駒を進める。サクラローレル、マヤノトップガン、バブルガムフェロー、ジェニュインなどのGI優勝馬が出走していた中、マーベラスサンデーは2番人気に支持される。しかし強豪馬たちの力の前に屈し、バブルガムフェローの4着と敗れてしまう。その後有馬記念に向かったが、サクラローレルの2着に敗れる。
翌1997年、大阪杯を快勝し挑んだ天皇賞(春)ではマヤノトップガン、サクラローレルとマーベラスサンデーが3強と呼ばれる。最後の直線でサクラローレルとマッチレースを繰り広げたが交わせず、また、マヤノトップガンの強烈な差し脚にも屈し3着に敗れる。このように、GII・GIIIでは強いがGIでは勝ちきれていなかった。ライバルの2頭が回避し、満を持して臨んだ宝塚記念では、GIで初めて1番人気に支持される。3強の一角として臨んだこの一戦で、バブルガムフェロー、ダンスパートナー、タイキブリザードらを退け悲願のGI制覇を達成する。
秋のGI戦線でも活躍が期待されたが、再び骨折してしまい、有馬記念にぶっつけ本番で出走する事となる。この有馬記念の時にはライバルであったサクラローレル、マヤノトップガンらは既に現役を引退していた。そして武豊が天皇賞(秋)優勝馬エアグルーヴではなく本馬を選んだことでも注目された。レースではそのエアグルーヴを交わし勝利は目前だったが、ゴール直前で大外一気で飛び込んできた東京優駿(日本ダービー)2着馬シルクジャスティスに交わされ2着に敗れる。翌年も現役を続行する予定であり京都記念に登録したが、同週屈腱炎を発症し引退した。
サンデーサイレンスの初年度産駒の中では決して目立った印象はないものの、通算15戦10勝、2着2回、3着1回、4着2回と掲示板を外すことは一度も無く、安定感抜群で十分に強い馬であった。
[編集] 主な勝ち鞍
- 1996年
- エプソムカップ(GIII)、札幌記念(GIII)、朝日チャレンジカップ(GIII)、京都大賞典(GII)
- 1997年
- 大阪杯(GII)、宝塚記念(GI)
[編集] 主な産駒
1999年産
2000年産
- サンデーバニヤン 大井記念
2001年産
- マイネルパナシュ アイビーステークス(OP)
- メイショウサライ サウジアラビアロイヤルカップ(OP) すばるステークス(OP)
[編集] エピソード
[編集] 血統表
マーベラスサンデーの血統 ヘイルトゥリーズン系/Almahmoud4×5=9.38% Native Dancer4×5=9.38%(母内) | |||
父
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo 1969 黒鹿毛 |
Hail to Reason | Turn-to |
Nothirdchance | |||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||
Almahmoud | |||
Wishing Well 1975 鹿毛 |
Understanding | Promised Land | |
Pretty Ways | |||
Mountain Flower | Montparnasse | ||
Edelweiss | |||
母
モミジダンサー 1980 栗毛 |
*ヴァイスリーガル Viceregal 1966 栗毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Victoria Regina | Menetrier | ||
Victoriana | |||
*モミジ Momigi 1972 栗毛 |
Laugh Aloud | Tom Fool | |
Gloria Nicky | |||
Hold Me Close | Native Dancer | ||
Sticky Case F-No.9-h |
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