マゼラアタック
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マゼラアタック(MAGELLA-ATTACK, MAZELLA ATTACK)はアニメ「機動戦士ガンダム」を始めとする「ガンダムシリーズ」のうち、宇宙世紀を舞台とする作品に登場する架空の兵器。ジオン公国が開発した大型戦車である。近藤和久の漫画作品では「マゼランアタック」ともなっているが正式名称はこちらである。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 諸元
- 形式番号:HT-01B
- 全長:12.5m
- 全高:6.8m
- 本体重量:95.0t
- 主機関:ガスタービン
- 装甲材質:ゾディアック合金及び強化カーボンファイバー複合装甲
- 兵装
- 175mm無反動砲1門
- 33mm3連機関砲1基
- 開発元:ダロテック・コマンド・システム社
[編集] 機体概要
マゼラアタックはジオン公国軍の地球降下作戦に先立ち、高価で量を揃えることが難しいモビルスーツを補う兵器として、他の陸上・航空兵器と共に開発された。その戦闘能力は地球連邦軍の61式戦車を大きく凌ぎ、また、戦術や環境によっては、ザクに匹敵するとされる。
本車は公国軍M1戦車、M1E戦車をベースとして開発されたもので、エンジンはガスタービンである。元々は走行装置をホバークラフトとする予定であり、「HT-01」の名で計画されたが失敗に終わり、通常の装軌式戦車「HT-01B」として開発・製造が続けられた。型式番号の「HT」(ホバータンク)はその名残である。
車体部(マゼラベース)とVTOL機能を持つ砲塔部(マゼラトップ)からなり、マゼラトップは分離して単独で飛行が可能である。マゼラトップは空中で静止(浮遊)した状態での射撃が可能であるが、その常態での命中精度は芳しくなく、有効射程は600mに満たないという。
マゼラアタックの武装は、マゼラトップ部に装備された主砲(175mm無反動砲)とマゼラベース部に装備された3連装35ミリ機関砲である。一部熱帯乾燥地域に配備されたものには、マフラーが防塵構造に改修されたり、4連装煙幕発射装置4基が搭載されている物も存在する。また、分離機能の使用をやめ、マゼラトップのコックピット部にカメラセンサーを据え付けたものもあったようだ。
戦時中、マゼラトップの砲塔部はザクの携行兵器マゼラトップ砲として改造を受けた事もある。また、マゼラベースにザクの上半身を乗せた現地改修型の作業用モビルスーツ(ザクタンク)も存在している。
あくまで2つセットでの運用が大前提であり、マゼラベースだけになった場合攻撃力が大幅に落ち狙い撃ちにされる事になる。逆にマゼラベースを破壊されマゼラトップだけになった場合簡易戦闘機として作戦続行が可能ではあるが、精々3〜5分間程度しか飛行出来ない為にそのまま敗走するかやぶれかぶれになって突撃するかの2つしか選択肢が無くなってしまう。
対空戦車に改装された「マゼラフラック」、自走迫撃砲となった「マゼラベルファー」(Magella-werfer)などのバリエーションも存在した。
[編集] 劇中での活躍
『機動戦士ガンダム』では主に物語序盤に登場。ガルマ大佐率いるザクやドップ等とともにガンダムやホワイトベースに攻撃を仕掛けた。また、マゼラトップやマゼラトップ砲はランバ・ラル隊の貴重な戦力としても活用されている。
OVA作品『機動戦士ガンダム第08MS小隊』では、第9話に登場。オデッサで敗退し、撤退に入ったジオン軍部隊のための時間稼ぎとして、ボーン・アブスト中佐率いる3機のマゼラアタックが主人公らの第8小隊に対し待ち伏せ攻撃を行った。(この際、車体を壕に隠し砲塔だけを出し、周囲にスクラップを散らして金属反応をごまかしている。)結果、HEAT弾により陸戦型ガンダム一機の脚部を損傷させ、逆に一機を撃破されるも戦死者は無く、作戦の目的を見事に果たした。