ボズ・スキャッグス
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ボズ・スキャッグス(Boz Scaggs, 本名:William Royce Scaggs, 1944年6月8日 - )はアメリカのミュージシャン。1970年代から1980年代にかけて流行したAORサウンドを代表するシンガーである。
オハイオ州生まれ。少年時代はテキサス州で過ごし、スティーブ・ミラーとバンドを組んでいた。1960年代前半に白人によるR&Bが盛んだったイギリスへ渡りデビューするがぱっとせず、1967年に帰国。スティーブ・ミラー・バンドのファーストアルバムに参加する。これで好評を得たボズはソロデビューするが、しばらくはセールスに恵まれなかった。
R&B色が濃い泥臭い音楽を続けていたボズだが、1976年、ファンキーでクロスオーバー的な洗練されたサウンドの『シルク・ディグリーズ』を発表。「ロウ・ダウン」(全米第3位)、AORのスタンダード曲「ウィ・アー・オール・アローン」の大ヒットを放つ。このアルバムに参加したセッションミュージシャンたちは後にTOTOを結成する。
ボズのヒットをきっかけに大人向けの洗練された音楽が流行、AORというひとつのジャンルを形成するに至る。なおAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)は日本独自の呼び方で、アメリカではMOR(ミドル・オブ・ザ・ロード)、AC(アダルト・コンテンポラリー)などと呼ばれる。
1980年代以降は寡作ながらもマイペースの活動を続けている。特にAORの人気が高かった日本では未だに根強い人気を誇っている。
[編集] アルバム
- 1970年 「モーメンツ」
- 1971年 「ボズ・スキャッグス&バンド」
- 1972年 「マイ・タイム」
- 1974年 「スロー・ダンサー」
- 1976年 「シルク・ディグリーズ」
- 1977年 「ダウン・トゥー・ゼン・レフト」
- 1980年 「ミドル・マン」
- 1980年 「ヒッツ」
- 1988年 「アザー・ロード」
- 1996年 「フェイド・イントゥ・ライト」
- 1997年 「マイ・タイム~ボズ・スキャッグス・アンソロジー(1969-1997)」
- 1997年 「カム・オン・ホーム」
- 2001年 「ディグ」
- 2003年 「バット・ビューティフル」
- 2004年 「グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」
[編集] 日本公演
- 1978年 東京
- 1980年 東京
- 1983年 東京
- 1985年 東京
- 1988年 東京
- 1990年 東京
- 1991年 東京
- 1994年 東京、横浜、千葉、大阪
- 1997年 東京、横浜、大阪
- 2001年 東京、大阪
- 2004年 東京、名古屋、大阪、福岡
- 2005年 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡
- 2006年 東京、横浜、名古屋、大阪