ホンダ・キャビーナ
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キャビーナ(Cabina)は、ホンダが生産していた量産車では世界初の屋根付きスクーターの名称である。
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[編集] 種類
[編集] 特徴
アーバンコミューターと銘打たれ、発売された屋根付き二輪車。原動機等はリードをベースとして設計されており、同車と同じく50cc、90ccの2種類が生産された。車体的には原動機以外全て50,90ともに共通である。 屋根付き二輪としての特徴的な装備として、前面にはワイパーおよびウオッシャーが装備され、またその幅広な車体でも駐輪場で駐車できるように、ミラーは可倒タイプとなっている。
一番の特徴とも言える前面シールドが風を防ぐので、ほとんど風を感じないで走ることができるためヘルメットに風除けのシールドは不要である。屋根付き故に雨天時の快適性は高く、オプションのサイドバイザーを装着することで相当の降雨量でもカッパなしで濡れる事はない。また、都心での駐車にも困らない上に、盗難防止目的でシート下にはヘルメットも入る。シート下のメットインは広大なスペースを持ち、テニスラケットやアタッシュケースが収納できる容量を持つ為、日常の買い物やレジャー等に幅広く使えるユーティリティを持ち合わせている。
しかし車両価格が高く、屋根付き二輪という非常に目立つスタイリングや、何より既に日本国内ではジャイロキャノピーが「ピザ屋のバイク」として認識されていたため、一般には大きく受け入れられなかった。 その為か、一般的なスクーターと異なり背広を着た集金関係者、袈裟を着た僧侶に利用者が多い。
1997年の東京モーターショーではメットインスペースと呼ばれる座席下の収納庫に開閉可能な屋根部分を収蔵し、晴天時の開放感と雨天時の雨除けを両立したキャビーナコンバーチブルが参考出品された。
[編集] 関連
[編集] 外部リンク
- プレスリリース(本田技研工業)
- キャビーナコンバーチブル(同上)
- きゃびさんのページ(ファンサイト)