ブリストル ブラバゾン
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Bristol Brabazon | ||
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概要 | ||
用途 | 旅客機 | |
乗員 | ||
座席数 | 50-80席 | |
初飛行 | 1949-09-04 | |
製造者 | ブリストル | |
寸法 | ||
全長 | 53.95 m | |
全幅 | 70.1 m | |
全高 | 15.24 m | |
翼面積 | 403.95m² | |
重量 | ||
空虚 | 65,816 kg | |
運用 | kg | |
最大離陸 | 131,542 kg | |
動力 | ||
エンジン | 8 × Bristol Centaurus | |
出力 | 2,650hp × 8 | |
性能(目安) | ||
最大巡航速度 | 402 km/h | |
最大速度 | 483 km/h | |
航続距離 | 8,850km | |
最大運用高度 | 7,620 m | |
上昇率 | m/min | |
翼面荷重 | kg/m2; |
ブリストル ブラバゾン は1949年に初飛行したイギリスの旅客機である。全幅でボーイング747を越える大きさのレシプロエンジン旅客機であったが、60人から80人の旅客の収容能力しかなく、航空会社から注文がとれずに、1機だけの試作機も、未完成の2号機とともに1953年にはスクラップにされた。
ブリストルは、1937年の始めから、大型爆撃機の研究をすすめており、1942年には超重爆の計画(ちょうどアメリカのB-36の仕様に近い)に対して設計をおこなった。結局、イギリス空軍は計画を中止にしたが、戦後の民間航空のニーズを研究した1943年のブラバゾン報告書が求めた大西洋横断できる大型旅客機のニーズにその設計を流用することとし、国から2機の試作契約を得た。1945年から組立てが始められ1949年に初飛行した。巨大な飛行機を組立てるための工場の拡張と、飛行場の滑走路の延長にも予算が使われた。
ブラバゾン報告書は、大西洋横断の旅客となるのは裕福な階層のみと予測したが、これは外れた。広々とした豪華な客室を作ったために客席数が減少し、航空会社の関心をひくことができなかった。予算の無駄使いになったたが、インフラの整備はその後の別の飛行機の成功をもたらしたとも考えられる。