フレデリカ・グリーンヒル
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フレデリカ・グリーンヒルは、銀河英雄伝説の登場人物。
最終的なフル・ネームは「フレデリカ・グリーンヒル・ヤン」だが登場頻度は低い。また物語の記述ではファースト・ネームの「フレデリカ」が通称となっている。
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[編集] 概要
同盟軍の重鎮、宇宙艦隊総参謀長ドワイト・グリーンヒル大将の娘で、ヤン・ウェンリーの副官。のちにヤン夫人となる。
[編集] 略歴
宇宙暦774年2月19日生まれ（コミック版のデータより）。14歳の時にエル・ファシルの脱出行に遭遇し、この時指揮を執っていた21歳のヤン「中尉」に一目惚れした。
794年に士官学校を次席卒業。入隊して統合作戦本部情報分析課に勤務していたが、796年、中尉の時にキャゼルヌの手配（ヤンは「謀略」と解釈した）で新設された第13艦隊の司令官であるヤン・ウェンリーの副官に就任する。同年10月、大尉としてイゼルローン要塞に赴任。
797年4月、救国軍事会議によるクーデターが発生。父親のドワイト・グリーンヒル大将が議長であった事から微妙な立場となるが、ヤンが全く意に介さなかった（或いは意に介さない態度を示した）為、引き続き副官の任を務める事になる。クーデターが終結した時点で父親が自殺した（本当はアーサー・リンチに射殺された）が、戦艦ヒューベリオンの自室で2時間泣いた後立ち直り、軍務を続行した。
799年、ラグナロック作戦でヤンがイゼルローン要塞を放棄しハイネセンに帰着した時に少佐に昇進。これが軍におけるフレデリカの最終的な階級になる。その後もヤンの副官として帝国艦隊と連戦したが、バーミリオン星域会戦の直前の半日休暇の時にヤンにプロポーズされ受諾、バーラトの和約後の6月10日、25歳で結婚し、フル・ネームが「フレデリカ・グリーンヒル・ヤン」になる。ヤンとは7歳年が離れていた。
和約後、ヤンは要注意人物として帝国からも同盟からもマークされていた。夫妻はその圧力に耐えていたが、7月22日、ヤンが同盟首脳陣の謀略により中央検察庁に逮捕されると、フレデリカは我慢の限界に達してエプロンを放り捨て、シェーンコップと連絡を取り、反乱を起こしてヤンを救出した。
それ以降は常にヤンと行動を供にしていたが、宇宙暦800年の回廊の戦い後にラインハルトから要請された停戦と講和の話し合いにヤンが出向く時、風邪を引きこんでいて同行出来なかった。この為テロには遭遇せずに済んだが、夫のヤンを失う悲劇に見舞われた。
同年8月8日、キャゼルヌ達の要請によって、解散したエル･ファシル独立政府に変わって樹立したイゼルローン共和政府（8月の新政府）の政治指導者に就任。シヴァ星域会戦後に解散するまで務めた。
[編集] 能力
ヤン艦隊の主要メンバーが揃って認める程の驚異的な記憶力と情報処理能力を有しており、「コンピューターのまた従妹」と言われる。5年前に一度しか父の家を訪ねてきたことのないバグダッシュのことや、リンチ少将のことも覚えていた。ヤンの立てた作戦を具体的な計算と処理によって裏付ける事も多い。
逆に主婦としての能力は評価されていない。特に料理の腕前は、貴重な食材の無駄だから料理はなるべくしないで欲しいと補給担当のキャゼルヌに思われている。
[編集] 人柄
原作小説のの登場シーンでは、ヘイゼル（淡い茶色或いは赤みがかった褐色）の瞳と金褐色の髪を持つ美しい若い女性と描写されており、アニメでもその描写に添ったと思われるキャラクターで描かれている。ユリアン・ミンツに片思いをされていたが、思われていた本人は気づいていなかった。
表面上は温和だが、目的遂行の為に努力を惜しまないという芯の強さを持っている。ヤンの傍らで常に激動の事態にさらされながら（父親と夫が死んだ事を除けば）弱音をはいた様子は伺えない。
ヘルムート・レンネンカンプの死化粧を行なっている。その時に、もっと美男子だとやりがいがあると発言している。
[編集] 家族
父親のドワイト・グリーンヒルは軍の良識派として知られていたが救国軍事会議のクーデター失敗後に死亡。登場の時点で母親とは死別（外伝には登場、ロムスキー医師に診療を受けていたことが後日明らかになる。）。夫のヤンとは結婚後約1年で死別。実子はいない。
