フライングアーマー
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フライングアーマーとは、アニメ『機動戦士Zガンダム』などのガンダムシリーズに登場する架空の兵器。モビルスーツ(MS)用の大気圏突入装備であり、次の3種が存在する。
本項目では主として1.について述べる。
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[編集] 機体概要
スペースシャトルの翼だけを独立させたような形状だが、素材自体に耐熱性を持たせるのではなく、衝撃波の上に乗る(ウェーブライダー)事で大気圏突入時の熱から機体を保護し、かつ突入中にもかなり自由に動ける構造になっている。
モビルスーツは大気圏突入時には機体上面に腹這いになって搭乗する。突入後はサブフライトシステムとして使用する事も、また水面を滑走する事も可能である。 また劇場版では、フライングアーマーが2つある。
[編集] 開発経緯
エゥーゴの戦略の内、ジャブローなど地上の地球連邦軍拠点への電撃的な侵攻手段の開発は急務であった。既存のMSは、単体で大気圏突入を行う際バリュートと呼ばれる耐熱装備によって大気との摩擦熱から機体を防護し熱圏を突破するのが通例となっていたが、突入時は自由落下そのものであり、近傍の敵に対して完全に無防備となる。さらに、地表到達までにパラシュートなどで機体を減速させる必要があり、その際に地上から狙撃される可能性が高かった。これは、大型HLVを使えないというエゥーゴの台所事情もあったようだが、仮にHLVが使用できたとしても、地上からの迎撃は避けられず、敵勢力圏外に降下すれば、移動に時間を割かれることになる。
そこで、大気圏上層から地表に至るまで、高い機動性を確保したまま地上戦に投入できるMSの有効性が検討されることになった。そして、当時進行していたΖ計画の一環として、Ζガンダムの最大の特徴である大気圏突入能力を検証すべくフライングアーマーが開発され、ジャブロー攻略戦に実戦投入されたのである。
[編集] 可変モビルスーツへの応用
カミーユ・ビダンによる試作機の運用実績は良好で、Ζガンダムにもフライングアーマーが正式に採用される事になった。ΖガンダムのフライングアーマーはMS形態の時は左右に分割された状態で背中に装備されており(装備しないで出撃する事も可能)、ウェーブライダーへの変形時には回転しつつ前に回り込んで、機首部を覆うシールドと共に機体下面をカバーする。