ファンダム
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作家、趣味、思想、ジャンルやファッションなどあらゆる現象の熱心なファンは集合的にファンダム(fandom)と呼ばれる。この語はファン(fan)と王国(kingdom)のかばん語である(なお、"fan"自体は"fanatic"の略語である)。
ファンは典型的に対象の細かい点さえも興味となる点において、通常の興味と異なっている。典型的なファンダムの対象物は芸術的、娯楽的である。例えば、会計に非常に関心を持った会計士のことを会計の「ファン」と言うことは稀である。通常ファンダムのメンバーはSF大会の様な様々なファン大会に参加し、ファンジン(同人誌の一種)を発表したり交換したりする。今日、これらのコミュニティーはしばしばオンラインで存在し、特に題材がよく知られていない場合はそれが顕著である。
ファンダムのメンバーへの軽蔑的な呼称に「ファンボーイ」または「ファンガール」がある。
ファンダムの語は特にサイエンス・フィクションとファンタジーのジャンルで使われる事が多い。
多くのファンは彼らの選んだファンダムの世界観とキャラクターに基づいたストーリー、ファン・フィクションも書く。
ファンダムに係わる負の要素は、執着と不健康または人間関係への悪影響をもたらす過剰な熱狂がファン達に見られることである。多くのファン達がそれぞれ自分達のファンダムの中でしかやっていけない。
いくらかのファン達はまた、奇妙な衣装(コスプレ)を着たり、ノリやグループでの再現で台詞を暗誦する様に、恥ずかしいと思われる行動を恐れない様である。彼ら深いファン達はその様な行為は単に理解と表現の方法であり、他人を害さない健全な生活の一部であると言い返す。他の者達は多分それらの極端な行動は、普通ではないが、「通常の」世界に適合しない人々が利用できる他の捌け口よりは健全であると言う。
[編集] 関連項目
- ファリー・ファンダム
- ハリーポッター・ファンダム
- SFファンダム
- トールキン・ファンダム