執着
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
執着(しゅうじゃく、abhiniveza अभिनिवेश (sanskrit))とは、仏教において、事物に固執し、囚われる事。主に悪い意味で用いられ、修行の障害になる心の働きと考えられている。
執著とも書く事がある。仏教術語というより、一般的な用語であり、現代語の執着(attachment)によく似た意味で、煩悩の術語としてのraaga(愛)あるいはlobha(貪)に近い。
サンスクリット原語は、abhinivezaの他に、sakti、aasakti(没頭する事)、 parigraha(摂取、所有)などよ良い味でも使われる語が同時に執着の意味を持ち、 graaha(にぎる、理解)、adhyavasaaya(決知、判断)など認識にも関わる語が執着の意味で用いられる。