パッカードベル
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パッカードベル (Packard Bell) は、アメリカ合衆国に本社を置く電気機器メーカー。ヒューレット・パッカード(コンピュータメーカー)やパシフィック・ベル(電話会社)と混同ないしグループ企業と誤認されることが多いが、無関係。
1933年、ロサンゼルスで無線機器メーカーとして創業。1986年にベニー・アラジェムらの投資家グループにより買収され、1990年代前半より低価格のパーソナルコンピュータ(PC)販売で攻勢を仕掛ける。一時期は米国内でシェア2位にまで登り詰めたがコンパックやデル、eMachinesなどが相次いで低価格PCに参入し、収益が悪化。日本でPC-9800シリーズからPC/AT互換機への切り替えが課題となっていた日本電気 (NEC)が1996年に資本参加し、同年10月に日本法人・パッカードベルNECジャパンを設立。1998年にはNECの完全子会社となる。
パッカードベルNECのPCは主にダイエーや家電量販店、ネット通販で販売されたが振るわず、NEC本体も1997年発売のPC98-NXシリーズ以降はPC/AT互換機への切り替えが進んでパッカードベルNECの存在意義が薄れたこともあり、PC98-NXシリーズ(Avanza NX)のダイレクト販売への転換を経て1999年6月に日本法人を解散。米国でも2000年にPC事業から撤退した。ヨーロッパ市場ではオランダに現地法人を置きPC事業を継続していたが、2006年10月16日に株式をeMachines(現ゲートウェイ)創業者ラップ・シュン・ヒュイへ売却した。これにより、NECグループからパッカードベルブランドが完全に消滅した[1]。
現在は欧米市場でMP3プレーヤーなどを中心に製造を行っている。
[編集] 外部リンク
- Packard Bell Official Site
- パッカードベルNEC・サポートページ(NECフィールディング)
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