バトルファイターズ 餓狼伝説
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バトルファイターズ 餓狼伝説( - がろうでんせつ)は、1992年12月23日水曜日にフジテレビ系列で単発の特番として放送されたアニメ作品。
続編のバトルファイターズ 餓狼伝説2( - がろうでんせつ - )は、1993年7月31日にフジテレビ系列で放送された。
ゲーム版のファンからは、このアニメの出来は賛否両論であった。
シリーズを通して、オリジナルキャラクターでテリーの恋人としてギースの義娘リリィ・マクガイヤーが登場する。 1作目で命を落とすが、後にも幽霊(テリーの夢?)として登場する。ビリー・カーンの妹であるリリィ・カーンとは別人物。アニメオリジナルとは言え、後にゲームのKOF94のメキシコステージ、KOF96のボスチームステージの背景としても登場している。
1は原作に忠実(とは言えテリーが旋風拳や波動旋風脚を使う等の差異はあるが)な内容で、丈役の佐竹氏のアフレコの酷さに目を瞑れば、概ね好評であった。
2では1に引き続き、オリジナルキャラクターとしてテリーに憧れる少年トニーが登場する。
しかし内容はやや暴走気味であり、クラウザーは”ギースの弟”と言う設定を生かす為か、ヒゲを剃っており、ブリッツボールはジョーの命を奪いかねない恐ろしい技として登場し、最強必殺技カイザーウェイブは何故か地を這って行く。 さらにテリーはアンディとの戦いの際に、無我夢中でパワーゲイザーを完成させるが、こちらも相手を追うように地を這っていく。 またテリーはクラウザーとの初戦に敗れるとやさぐれ、無精ひげのみすぼらしい姿を見せるが、その際、弟子入りを志願するトニーに向かい『狼は家族を大切にするものだ』と解く。しかし、アンディとの戦いの際には『クラウザーに勝つには感情を捨て去る』と言い、アンディも『兄弟と言えども打ち倒さねばならない』と矛盾しまくり。時間とストーリーの流れとは言え何とも説得力の無い主人公となってしまっている。
全体的にツッコミどころが多いが、ジョーがクラウザーに立ち向かい、スクリューアッパーを放つ場面(もっとも、ブリッツボールに相殺されるどころか掻き消され重症を負ってしまうが)や、テリーがブリッツボールをバーンナックルで相殺する場面、クラウザー最後の場面など非常に印象的なシーンが多く、見る者をアニメの餓狼伝説の世界に引き込んだ。
時間の関係で多くのカットシーンがあった(チン・シンザンの登場シーンなどは全カット)後に発売されたOVAなどでは再収録された。
同アニメは夏休み中とは言え、昼下がりの時間の放送ながらも高視聴率を記録。翌年の劇場版につながる事になったが、オリジナル路線を行き過ぎた為にこの劇場版がややコケ、「3」が作製される事ななかったが、ゲーム版餓狼伝説3ではアンディとジョーの声優がこのアニメ版と同じキャストに変更されるなど、ゲーム版にも大きな影響を与えたシリーズだと言える。
目次 |
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
- テリー・ボガード:錦織一清
- アンディ・ボガード:難波圭一
- ジョー東:佐竹雅昭(1)→檜山修之(2)
- 不知火舞:三石琴乃
- タン・フー・ルー:矢田耕司
- ホア・ジャイ/ライデン=ビッグ・ベア:江川央生
- ビリー・カーン/キム・カッファン:中村大樹
- ギース・ハワード:柴田秀勝
- 山田十平衛:八奈見乗児
- チン・シンザン:河合義雄
- アクセル・ホーク:掛川裕彦
- ローレンス・ブラッド:戸谷公次
- ヴォルフガング・クラウザー:鈴置洋孝
- リリィ・マクガイヤー:井上喜久子
- トニー:菊池正美
[編集] バトルファイターズ 餓狼伝説
[編集] ストーリー
[編集] 主題歌
- ED「Fly Away(この愛のメモリー)」(作詞:菅野こうめい 作曲・編曲:佐橋俊彦 歌:結城めぐみ)
- 挿入歌
- 「Bye Bye My Love」(作詞:菅野こうめい 作曲:佐橋俊彦 歌:結城めぐみ)
[編集] バトルファイターズ 餓狼伝説2
[編集] ストーリー
[編集] 主題歌
- ED「CALLING」(作詞・作曲:ken 編曲・歌:Zi:Kill)
[編集] 関連項目
- 餓狼伝説(原作のゲーム)
- 餓狼伝説 -THE MOTION PICTURE-(劇場版)