バックドラフト
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- バックドラフト(backdraft)は火災現場で起きる現象。室内など密閉された空間で火災が生じ、不完全燃焼が生じて火の勢いが衰え一酸化炭素という可燃性のガスが溜まった状態の時に、窓やドアを開くなどして急激に酸素が取り込まれると爆発を引き起こすというものである。たちまち火の海となるフラッシュオーバーとは違う。原理的には中学校の科目、「水素爆発」と似たものである。
- 上記の現象を題材にしたアメリカ映画。下記参照。
『バックドラフト』(Backdraft)は1991年公開のアメリカ映画。ロン・ハワード監督作品で、「タワーリング・インフェルノ」や「炎のメモリアル」などと同じく消防士モノ。ストーリーもさることながらILMによる火災現場の視覚効果が見物である。
[編集] あらすじ
舞台はシカゴ。消防士として殉職した父の後を継ぐかのように消防士となったスティーブンとブライアンの兄弟。念願の消防士になれたブライアンは兄スティーブンが隊長を務める分隊に配属される。兄に対する葛藤、父への想い、消防士としての自分に迷いが生じるブライアン。そんな中、バックドラフト現象を利用した連続爆破放火事件が発生する。
[編集] キャスト
- カート・ラッセル : スティーブン・マカフレイ
- ウィリアム・ボールドウィン : ブライアン・マカフレイ
- ロバート・デ・ニーロ : ドナルド・リムゲイル放火犯罪捜査官
- スコット・グレン : ジョン・アドコックス
- ジェニファー・ジェイソン・リー : ジェニー
- レベッカ・デモーネイ : ヘレン
- ドナルド・サザーランド : ロナルド・バーテル
- J・T・ウォルシュ: スウェイザク市会議員
[編集] 関連項目
カテゴリ: 火災 | アメリカ合衆国の映画作品 | 1991年の映画