ハレンチ学園 (テレビドラマ)
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ハレンチ学園(はれんちがくえん)は1970年10月1日から1971年4月1日まで、東京12チャンネル(現在のテレビ東京)で放送されていた学園ドラマで毎週木曜夜7:30~8:00まで30分間放送していた。
タイトルでわかるように原作は永井豪作の漫画ハレンチ学園である。ヒゲゴジラ、マルゴシ(百貨店の宣伝用につけているふんどしのマークは三越のマークにそっくりだった。)らスケベな先生が登場して「十兵衛」ら生徒とハレンチな騒動を繰り広げる話が最終回まで続けられていった。
映画・テレビ版とも主演を演じた「十兵衛」役の児島美ゆきが一躍人気者となり、彼女はこれと次番組『ワンパク番外地』の主演を経て、当時の人気バラエティ『TVジョッキー』(NTV)の初代アシスタントを皮切りに、女優・タレントとして数々のテレビ番組に出演するようになった。また出演者では教育評論家として名を馳せ、原作のジャンプコミックスの解説も書いていた阿部進(カバゴン)による毎回の次回予告も売りであった。阿部が次回の内容を視聴者に友達口調で語りかけ、「我らがハレンチ学園、オー!」と声を上げるスタイルは、反体制のポーズがある種ファッションであった当時の世相の反映であろう。
原作がPTAからクレームがついた漫画だから当然低俗番組とクレームがつけられていたが初回視聴率が25%、最高視聴率32%(ちなみにこれはテレビ東京歴代ドラマ番組最高視聴率)と人気は高く当初関東ローカルでスタートした番組も回を重ねるうちにネット局が増えていった。
なお、オープニング・エンディングはクレジットによると、ダイナミックプロ作画(担当者不明)によるアニメーション。連載時の永井豪のイラストやコマ絵を元に起こされた名場面集で、事実上初めて永井豪の絵がアニメ化された作品でもある。
[編集] 原作との相違点
- 原作が小学校という設定なのに対し、テレビドラマ版では中学校という設定で当然生徒は制服を着ていた。
- 原作では「親分」こと山岸君が主人公なのに対し、テレビドラマ版では原作では脇役の「十兵衛」こと柳生みつ子が主人公という設定で進んでいった。
- 最終回では原作とは違い全員“戦死”しなかった。(原作では「ハレンチ大戦争」で一度ほぼ全キャストが戦死している。)
[編集] キャスト
- 十兵衛(柳生みつ子):児島美ゆき
- ヒゲゴジラ(吉永百合夫):大辻伺郎→藤村俊二
- 丸ゴシ先生(荒木又五郎):井上昭文
- マカロニ先生:郷鍈治
- パラソル先生:(丸傘丸男):桂小かん
- 用務員甚兵衛:左卜全
- 山岸八十八:小林文彦
[編集] スタッフ
東京12チャンネル 木曜19:30枠 | ||
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