ナックル・カーブ
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ナックル・カーブ (knuckle curve) とは、野球において投手が投げる変化球の一種。人差し指、あるいは人差し指および中指をボールに立てて握る。変化の種類としてはカーブと同じだが、握りがナックルボールと似ているため、この名で呼ばれる。日本においてはしばしばこのナックル・カーブがナックルボールと混同されることがあるが、握りが似ているだけで全く別種の変化球なので、注意を要する。
ナックル・カーブには大きく別けて、二つのタイプがある。一つは、ボールに対して立てた指をリリースの瞬間に弾くようにしてカーブの回転をかけるタイプで、この変化球を世に知らしめたバート・フートンはこの方法で投げていたといわれる。現役でこのタイプのナックル・カーブを投げる投手には、セントルイス・カージナルスのジェイソン・イズリングハウゼンがいる。
もう一つは、立てた指をボールに食い込ませるようにしてカーブの回転をかけるタイプで、ドン・サットンや、現役ではニューヨーク・ヤンキースのマイク・ムシーナはこちらのタイプである。ムシーナの場合は縫い目に対して人差し指だけを立てて投球している。
現在日本球界ではオリックス・バファローズの加藤大輔や、東北楽天ゴールデンイーグルスの福盛和男が有名な使い手である。