ジェイソン・イズリングハウゼン
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ジェイソン・イズリングハウゼン(Jason Isringhausen,1972年9月7日-)はアメリカ合衆国イリノイ州出身のメジャーリーグ、セントルイス・カージナルスの投手。右投右打。イズリンハウゼンとも。
高校時代は強肩強打の野手として注目されていた。野球のみだけでなく、バスケットボール、アメリカン・フットボールでも活躍。大学を経て、1991年にニューヨーク・メッツから全米44位指名を受け入団し投手に転向。順調に昇格を重ね、1995年7月メジャーデビュー。すぐさま先発に定着し、9勝2敗。ほぼ同時期にデビューしたポール・ウィルソン、ビル・パルシファーとともにメディアから『新世代の三銃士』と評され、大いに期待される存在だった。しかし翌1996年は3人揃って不調。イズリングハウゼン自身も肩や肘、手首の相次ぐ故障に苦しみ、故障者リスト入りを繰り返した。1999年、トレード期限間際にオークランド・アスレチックスへトレードされ、これを機に本格的にクローザーへ転向することになる。2000年、2001年はとも30セーブ以上を挙げ、チームの2年連続ポストシーズン進出に貢献した。2001年オフにセントルイス・カージナルスにFA移籍。怪我による離脱もあったが、2005年は球団タイ記録の47セーブで最多セーブに輝くなど2006年まで5シーズンで平均34セーブを挙げている。
持ち球は95マイルのフォーシームと大きな縦のカーブ。時折カッターを投げることもあるが基本的にはこの2つだけで打者を押さえ込むパワーピッチャーである。それゆえカーブが低めに決まっているうちはほとんど打たれないが、高め抜けだすと被本塁打が増加する。最近は故障の影響でコントロールが不安定になり、被本塁打は増加している。