ナイジェル・ウィルソン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナイジェル・ウィルソン(Nigel Edward Wilson、 1970年1月12日 - )は、カナダオンタリオ州出身のプロ野球選手である。1997年から2002年まで、日本ハムファイターズ、大阪近鉄バファローズに所属していた選手。ポジションは指名打者(登録上は外野手)。
目次 |
[編集] 来歴・人物
1987年、ブルージェイズにドラフト外で入団。マーリンズ、レッズ、インディアンスへと移籍し、1997年に日本ハムに入団した。同年6月21日の対近鉄戦(大阪ドーム)で、王貞治以来の1試合4打席連続本塁打を達成。第1打席には安打を打ち、同時に1試合17塁打のパ・リーグ記録となった。同年に本塁打王に輝いた。1998年には本塁打と打点の2冠王を獲得。しかし故障により翌年は活躍できなかった。2000年に37本塁打を放ち復活を遂げるが、その後はケガが重なり、2002年に近鉄に移籍。活躍できず同年退団し、2003年にはマイナー契約でヤンキースに入団。
そのバッティングスタイルはまさに、ホームラン、または三振というもので、破壊力はすごいが連続で三振してしまうなどの欠点もあった。元チームメイトの落合博満は、責任感が強く多少のケガでは試合を休まない選手と述べているが、度重なる故障を克服することはできなかった。丸みのある顔と体格から「プーさん」の愛称を持っていた。
バッティングに関しては2冠王や2年連続の本塁打王を獲得するなどリーグ屈指のパワーヒッターだったが、守備に関しては素人同然ともいわれ、本人もその事を分かっているのか、来日した際に当時の上田利治監督が「お前はどこを守れる?」と尋ね、ウィルソンは「DHだ」と答えている。
数々のタイトル、記録を打ちたて、同チームのトニー・ソレイタ以来、最強外国人助っ人の1人として同じく同期の助っ人外国人、シャーマン・オバンドーと共に恐れられていた。ちなみにオバンドーとは旧知の友らしい。
[編集] 通算成績
- 461試合 1903打数 444安打 119本塁打 337打点 2盗塁 打率.265
[編集] タイトル・記録
- 二冠王
-
- 1回 (1998年、本塁打と打点の二冠)
-
- 2回 (1997年、1998年)
-
- 1回 (1998年)
-
- 2回 (1998年、2000年 指名打者部門)
[編集] 記録
- 4打席連続本塁打
- (1試合での達成は王貞治以来の快挙)
- 1試合17塁打
- (リーグ新記録、今だ破られていない)
[編集] 背番号
- 15(1997年~2001年)