トヨタ・RAV4
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トヨタ・RAV4 | |
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初代 | |
製造期間 | 1994年 – 2000年 |
ボディタイプ | 3ドア/5ドア クロスオーバーSUV |
2代目 | |
製造期間 | 2000年 – 2005年 |
ボディタイプ | 3ドア/5ドア クロスオーバーSUV |
3代目 | |
製造期間 | 2005年 – |
ボディタイプ | 5ドア クロスオーバーSUV |
エンジン | 2AZ-FE型 直4 2.4L |
トランスミッション | CVT |
全長 | 4335mm |
全幅 | 1815-1855mm |
全高 | 1685mm |
車両重量 | 1520-1530kg |
乗車定員 | 5名 |
駆動方式 | FF 4WD |
車台が共通の車種 | トヨタ・エスティマ |
同クラスの車種 | 日産・エクストレイル ホンダ・CR-V 三菱・アウトランダー |
この表は自動車のスペック表テンプレートを使用しています |
RAV4(ラヴフォー)は、トヨタ自動車で生産されているSUV型の自動車である。モノコック構造の乗用車をベースにしたオフロード車「クロスオーバーSUV」の先駆となった車種である。RAV4の成功を受け他社もCR-V(本田技研工業)、エクストレイル(日産)、フォレスター(スバル)などのクロスオーバーSUVを製造するなどSUV市場に大きな影響を与えた。尚、RAV4の登場に先んじて日本市場ではエスクードが販売されていたが、エスクードはデザインやサイズ等はRAV4等のクロスオーバーSUVと酷似しているものの、本質的には堅牢なラダーフレーム構造を持つクロカン車であるという点で異なる。
初代RAV4は本国の日本で言う「5ナンバーサイズ」に収まるコンパクトなサイズのSUVであったが、モデルチェンジのたびにボディサイズを拡大、3代目は日本国外での販売を重視した事もあり全幅が「5ナンバーサイズ」を大きく超える1815mmになるまでに至った。これによりRAV4は日本ではコンパクトとは言えないサイズとなったが、主要市場の欧米においては他車種よりもコンパクトなサイズとなっている。グループ会社の豊田自動織機が生産している。
目次 |
[編集] 歴史
[編集] 初代 (1994-2000年)
1993年の東京モーターショーにほぼ市販車の形の参考出品車が披露された後、1994年5月に発売。既存のFF横置き乗用車コンポーネンツを流用しながらもフロアパネルは専用設計のものが採用された。2.0Lガソリンエンジンを搭載。当初はコンパクトな3ドアシティユースRVとして登場し、他メーカーに類似車がほとんどなかったことやCMキャラクターの木村拓哉の影響もあり好評を博す。 1995年4月には居住性を向上させた5ドアモデル「RAV4 V(ラヴフォーファイブ)」が追加された。 しかし、1995年10月にホンダから同クラスではあるものの、3ナンバーボディサイズでコラム式ATなどを採用したCR-Vがリリースされ以後苦戦する。CR-Vに対抗するためにスポーツエンジンである3S-GEを搭載した3ナンバーボディのスポーツモデルTypeGも登場した。
シティユースを目的とした車ではあるものの、余裕のある最低地上高や優秀な4WD性能、及びボディ下部が破損しにくい樹脂プロテクターで覆われている事などから、プライベートでは足回りのチューニングを施しオフロードでも力を発揮させるケースもあった。
RAV4をベースとした電気自動車のRAV4EVも後に発売された。
[編集] 2代目 (2000-2005年)
2000年8月に登場。海外戦略を重視した為に同年のジュネーブモーターショーで海外先行デビューした。カローラ系のコンポーネンツを使用するがフロアパネルは先代同様に専用設計となっている。エンジンは2WD用に1ZZ-FE(1.8L)と4WD用に1AZ-FSE(2.0L直噴)が設定されている。グレードは下からX、X-G、エアロスポーツ、ワイドスポーツの4つでそれぞれに4ATと5MTが組み合わされていたが、2003年8月のマイナーチェンジ時にエアロスポーツ及び、各MT仕様が廃止された。
当モデルは先代の弱点であった室内空間の貧弱さを克服する方策としてボディサイズを拡大し全モデルで3ナンバーボディサイズとなった(それでも他社製の同クラスSUVに比べると小型であった)。また先代モデルが3ドアモデルメインの開発であったことに対し、当モデルではより居住空間に優れた5ドアモデルメインの開発が行われた。内外装の質向上も著しく、よりシティユースを志向したモデルであると言える。しかし走行性能や室内ユーティリティを強化した2代目CR-Vや、レジャーユーティリティとスポーツ性能を両立させたエクストレイル等のライバルに再び苦戦を強いられ、さらには日本国内でのSUVブームの沈静化もあり最終的に良好なセールスを記録するには至らなかった。反面、欧米では非常に人気が高く輸出仕様には本革シートを装備したモデルやターボエンジンを搭載したモデルも存在している。CMキャラクターは女優の木村佳乃。
余談だが、当モデルは2004年-2005年にかけて主に関東方面で組織的な車両盗難被害が頻発した経緯がある。 他社の同クラスSUVを差し置いてRAV4だけが狙われた理由は不明だが、上位車種が軒並み盗難防止装置を強化し盗みにくくなったこともその遠因であろう。
[編集] 3代目 (2005年-)
2005年11月14日に登場。同年のフランクフルトモーターショーで海外先行デビューした。トヨタの「MCプラットフォーム」を進化させた「新MCプラットフォーム」を初めて採用した市販車。エンジンは1種類で2AZ-FE(2.4L)のみ。グレードは下からX、G、スポーツの3つ。全モデルでCVTのみの設定となる。4WD性能はこれまでのビスカスカップリング式フルタイム4WDではなく、電子制御式4WDに変更された。
当モデルは先代モデルに比べてさらにボディサイズが拡大され海外市場をより強く意識した内容となっている。また初代から設定されていた3ドアモデルが廃止され5ドアモデルのみの設定となるが、厳密には荷室などを延長したロングボディモデル(日本未導入)が北米で設定されており、ドア枚数こそ変わらないもののこれまで通りロングとショートの2種類のボディタイプを持つSUVであると言える。尚、ロングタイプでは3列シートも選択可能でエンジンは2.4L 直4の他に3.5L V6エンジンも用意されている。
日本ではフロントエンブレムに従来のトヨタマークではなく"N"をかたどったエンブレムを採用。これはネッツ店で専売となった車種に順次採用されている。尚、ネッツ店専売モデルになったことで販売店区別であったサブネームの「J」と「L」が消滅しRAV4に車名統合された。これらの取扱車種の統廃合によってネッツ店取扱車種のクルーガーV/クルーガーハイブリッドはカローラ店の専売モデルとなった。
2006年5月より、元宝塚の紺野まひるがテレビCMに出演。CMソングはKOTOの「LOVE FOR YOU」。
[編集] 取扱い販売店
2代目まではRAV4Lはトヨタカローラ店系、RAV4Jはネッツトヨタ店(旧トヨタオート店)系にて取扱っていたが、3代目はネッツ専売となった。
[編集] 車名の由来
Recreational Active Vehicle 4Wheel Drive を略したもの。