トゥァーティェン・フエ省
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トゥァーティェン・フエ省(ベトナム語:Tỉnh Thừa Thiên–Huế, 漢字:承天順化省)は、ベトナムの省(地方自治体)の一つ。北中部に位置し、東はバクホ(北部)湾に接している。世界遺産(フエの建造物群)でもある古都フエを抱えている。
10世紀頃からチャム族の中心地として栄え、19世紀初頭にはベトナム最後の王朝、阮朝の都となった。建造物群の他、宮廷音楽、宮廷料理など無形の文化物が多く存在する。
宮中言葉として発達したためか、フエの言葉はベトナム国内でも異質で難しいとされている。 南北ベトナムに分断されていた時は、南ベトナムの北の端に位置していた(正確にはクアンチ省が北端の国境だが、都市としてはフエが北の端であるという意味)。1966年のフエ攻防の際には激しい戦闘の場所となり、多くの建物が破壊された。現在宮殿などの建物は再現されているが、市街地はそのためか古都の割には意外と古い建物が少ない。北ベトナム軍がこの地を占領した後、多くの知識人・僧侶がここで虐殺された。
[編集] 外部リンク
- トゥァーティェン・フエ省政府(ベトナム語)
- ベトナムの地方行政区画
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中央直轄市: ハノイ | ホーチミン | ダナン | ハイフォン | カントー 省: アンザン | インバイ | カインホア | カオバン | カマウ | キンザン | クアンガーイ | クアンチ | クアンナム | クアンニン | クアンビン | ゲアン | コントム | ザライ | ソクチャン | ソンラ | ターイグエン | タイニン | ターイビン | タインホア | ダクノン | ダクラク | チャーヴィン | トゥインクワン | ディエンビエン | ティンザン | トゥァーティェン・フエ | ドンタップ | ドンナイ | ナムディン | ニントゥァン | ニンビン | ハイズン | ハウザン | バクザン | バクニン | バクリュウ | ハーザン| ハータイ | バッカン | ハーティン | ハーナム | バリア・ブンタウ | ビンズン | ビントゥァン | ビンディン | ビンフゥォク | ヴィンフック | ヴィンロン | フーイン | フートー | フンイン | ベンチェ | ホアビン | ラオカイ | ラムドン | ランソン | ロンアン