テーマパーク (ゲーム)
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「テーマパーク」シリーズは、エレクトロニック・アーツから発売されている シミュレーションゲームである。 プレイヤーは遊園地のオーナーとなり、世界各地でテーマパークの経営を行う。
シリーズ作品
・「テーマパーク」(1995年 Mac他)
・「ぐーちょDEパーク~テーマパーク物語~」(1996年 PS)
・「新テーマパーク」(1997年 Windows、PS、SS)
・「テーマパークワールド」
・「テーマパーク2001」
・「㈱テーマパーク」
[編集] 初代「テーマパーク」
I 概要
初代「テーマパーク」は、エレクトロニック・アーツ・ビクターとブルフロッグの共同開発で製作された。 1995年に、Mac、DOS/V、FM TOWNS、PC-98、3DO、SFC、SS、PSなど 多数のプラットフォームで発売された。
プレイヤーは経営者としてパーク経営に関する様々な仕事を行う。難易度は初級・中級・上級に分かれ、難易度が 上がるほど行う仕事の種類が増えていく。
ゲームとしての自由度は高く、どのようなパークを造ろうとプレイヤーの自由である。特にこれと言ったプレイ目標も 定められていない。一応「世界24ヶ国にパークを造り、遊園地王になる」のが最終目標とされており、これを達成する とエンディングとなる。しかし、目標を達成しないとゲームオーバーになるというようなことは無く、いつまででも遊び 続けることができる。
高い自由度の反面、シミュレーションゲームとしての難易度はかなり高く、初級であっても適当な経営を行っていると破産する可能性が高い。24の国は経済状態が「超リッチ」、「ふつう」、「ビンボー」の三段階に区分されており、「ビンボー」な国での経営は非常に難しい。エンディングを見るためには相当な苦労が必要である。
このゲームの短所としては、「操作性が悪い」、「画面の表示が細かすぎる」、「制約が多く自分の思うようなパーク が造れない」と言った点が挙げられる。前述の難易度の高さも影響し、「好きなようにパークを造る」ことは難しいゲー ムであった。
なお、SFC版は大幅に内容が簡素化されており、「世界10ヶ国で様々な目標を達成する」内容となっている。 画面表示やデザインなども大幅に異なり、ほぼ別のゲームといっても良いほどである。
II 開発の経緯
このゲームが生まれたきっかけは、ブルフロッグ社長(当時)のピーター・モリニューが1991年に来日した際、千葉県の某テーマパークに行ったことだという。この時ピーターは「大きな空間にゴミが一つも落ちていない」ことや「お客さんが非常に機能的に動いている」ことに感動し、その仕組みを解析してゲームにすれば面白いのではないかと考えたことが「テーマパーク」のアイディアに繋がったのである。
Ⅲ バグ・裏技
スタッフがただ走り回るだけの異常な状態になることがあり、こうなると解雇するしかない。また、PS版にはスタッフの一種であるスイーパーの「清掃範囲指定」が全く機能しないというバグがあった。
SFC版には一瞬で6万以上のお金を手にすることが出来る裏技が存在した。これを使えば、資金集めが目標として設定されているステージはすぐにクリアすることが出来る。