テコンV

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テコンV（Taekwon V、태권V、태권브이）は、韓国で製作された劇場用ロボットアニメのシリーズ。韓国初の巨大ロボットアニメ作品であり、韓国ではロボットアニメの代名詞的存在である。現在では日本でもビデオ・DVDが専門店や通信販売等で入手可能。

韓国では1960年代 - 70年代生まれの男性を中心に多くの世代に絶大な人気を誇る作品で、1976年に製作された「ロボットテコンV」を先頭にシリーズが何本か製作されている。監督の金青基（キム・チョンギ）はこの作品で不動の名声を手に入れた。メインとなる機体で作品名にもなっている「テコンV」の必殺技にはテコンドーを使用している（第1作の主人公のキム・フン（김훈）はテコンドーの世界チャンピオン）。

[編集] 盗作疑惑

本作品は、日本のアニメから様々な要素を盗用している。伝統的に著作権への意識が低い韓国では、日本文化の流入が規制されていたのをいいことに、アイデアの盗用にとどまらず、丸写しのような作品まで流通していた。テコンVもこうした時代の産物である。テコンVは、そうした数々の盗作アニメのなかで、比較的出来がよいことから、日本でも（キワモノ）マニアがついている。

作品名からして超電磁ロボコン・バトラーVを連想させるだけでなく、メインのロボット、テコンVの容姿はマジンガーZにそっくりである。その他のメカニックデザインについても、機動戦士ガンダム、コンバトラーV、マジンガーZ、超時空要塞マクロス、伝説巨神イデオンなどに登場するロボットに酷似している。具体的には、アッガイ(画像)、グフ(画像)、ビグロ(画像)、イデオン(画像)等。

さらに、金青基監督の次の作品のタイトルは、「スペースガンダムV」である（かつて韓国では「ガンダム」の名称を巨大ロボット全般を指す一般名詞としていた時期があった。しかし、現在では韓国でも「ガンダム」の名称を許可無く使用することはできなくなっている。ガンダムの版権）。

こうした盗作の指摘に対して、監督は「日本のアニメからヒントを得て、どうすれば元のアニメに似ないか苦悩した」などと釈明し、盗作であることを否定している。[1]　盗作でありながらオリジナルを主張するという点では、テコンVがモチーフとしたテコンドーが、空手を起源とするにもかかわらず、韓国起源を主張していることと揆を一にする。

現在でも、テコンVは若い韓国人男性のナショナリスティックな情緒を刺激する作品である。ネット上では、テコンVがオリジナルのマジンガーZを倒すフラッシュが作られたりした。