ツォーマス・ホロパイネン

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ツォーマス・ホロパイネン（本名 トゥオマス・ラウリ・ヨハンネス・ホロパイネン、Tuomas Lauri Johannes Holopainen, 1976年12月25日 - ）は、フィンランド、キテー出身のミュージシャン。キーボーディスト、作曲家、作詞家。ナイトウィッシュを率いて活動している。カナ表記については「ツォーマス」と表記される。

[編集] 生い立ち

ホロパイネンは3人兄弟の末っ子で、12歳年長の姉と10歳年長の兄がいる。初めて出会った「ミラクル」は、3歳の時に見たドナルドダックのマンガだそう。彼のディズニー・マニアな人生はここから始まった。ちなみに2番目の「ミラクル」は7歳の時に読んだ『指輪物語』であると語っている。

聡明な子供であり、周りのどんな人よりも覚えが早かったが、同時に飽きっぽいという欠点があった。また10代の頃は常に一匹狼で、ディスコなどに出かけたことは一度もなく、家でファンタジー小説を読むのが大好きな少年だった。

そんな彼の音楽キャリアは7歳の時に始まる。母親がピアノ教室へ通わせたのだ。そして第一専攻をクラリネット、第二専攻をピアノとして音楽学校に通った。他にも続けてテナー・サックス、さらに音楽理論もピアノを通じて学んだという。この時クラリネットを学んだことは徴兵された軍隊でも役立った。9ヶ月の間軍楽隊でクラリネットを吹いていたため、過酷な訓練を受けずに済んだのだ。

日本で言う中学生の時期に交換留学生としてアメリカで生活する。もともとヘヴィメタルにそれほど興味がなかったが、無理矢理メタリカのライブに連れて行かれ、そこで大きなショックを受ける。ヘヴィメタルに目覚めたのは、1992年に観たこのライブであった。

その後高校生16歳の時に、クラシック音楽のオーケストラやジャズのバンドに参加。初めて参加したロック・バンドは Dismal Silence と言うキテーのローカル・バンド。ピアノ以外のキーボードを弾くのは、この時が初めて。

プロしての初仕事は1995年に加入した Darkwoods my Bethrothed。この時は正式メンバーではなく、いわゆる「雇われミュージシャン」であった。作品に残されている楽曲は、アルバム『Heirs of the Northstar』収録のアウトロ「Act VI: A New Heaven, A New Earth」のみ。このバンドでは計3枚のアルバムに参加。同様に Nattvindens Gråt にも参加し、2枚のアルバムを残す。

こうしたバンド活動ではただのキーボーディストであり、自作曲を発表する機会がなかった。初めのうちはそれで満足していたものの、曲を書きたいという欲求は日増しに膨らんでいった。

そうした中、彼の中にひとつのアイディアが生まれる。1996年夏、友人とキャンプファイアを囲んでいる時のことだ。その時のイメージしていたのはアコースティックな楽曲であり、ピアノ（キーボード）、ギター、フルート、そしてボーカルから成るものだった。これが後の ナイトウィッシュ となった。

現在はナイトウィッシュでの活動の傍ら、For My Pain... ほか、様々なプロジェクトでキーボーディストとして活動している。