チャット (通貨)
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チャット (, 英語表記:Kyat) は、ミャンマー(ビルマ)の通貨単位である。国際通貨コード(ISO 4217)は、MMK。補助通貨単位のピャー(Pya)は、100分の1チャット。しかし、極度のインフレーションのため、ピャーは使われていない。
流通している紙幣の種類は、1、5、10、15、20、45、50、90、100、200、500、1,000チャットの12種。各紙幣には発行機関であるミャンマー中央銀行の名と金額が、ビルマ語と英語で表記されている。2004年10月には偽造防止のため、200、500、1,000チャット紙幣がリニューアルされ、大きさも使いやすいように小さくされた。硬貨も存在するが、目にすることは非常に稀である。
2004年12月25日の公定レートは、
しかし、実際に現地で通用している市場レートは、政府公認の両替商であっても、公定レートとは2桁(100倍)も違っている。2004年12月25日の実勢レートは、1USドルが、935チャット前後で推移した。年間を通して見ると2004年は、おおよそ850から950チャットあたりで取り引きされていた。
2005年8月に「軍事政権トップのタン・シュエ国家平和発展評議会議長が追放されたか重病である」との噂が流れた。政府はその噂を否定したが、9月下旬には、1USドル=1,300チャットまで下落した。