チミン
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チミン | |
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IUPAC名 | 5-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-2,4-ジオン |
別名 | 5-メチルウラシル |
分子式 | C5H6N2O2 |
分子量 | 126.11 g/mol |
CAS登録番号 | [65-71-4] |
形状 | 白色固体 |
密度と相 | g/cm3, |
相対蒸気密度 | {{{相対蒸気密度}}}(空気 = 1) |
融点 | 316–317 ℃ |
沸点 | ℃ |
昇華点 | {{{昇華点}}} ℃ |
SMILES | CC1=CNC(NC1=O)=O |
出典 |
チミン (thymine) はデオキシリボ核酸 (DNA) を構成する塩基の1つで、ピリミジンの誘導体。5-メチルウラシルとも呼ばれるように、ウラシルの5位の炭素をメチル化した構造を持つ。DNA中にのみ見られ、リボ核酸 (RNA) ではほとんどの場合ウラシルに置き換わっている。2本の水素結合を介してアデニンと結合する。
デオキシリボースと結合してヌクレオシドのチミジン(別名デオキシチミジン)を形成する。チミジンは1から3個のリン酸と結合し、それぞれチミジンモノホスフェート (TMP)、チミジンジホスフェート (TDP)、チミジントリホスフェート (TTP) となる。
DNAの変異として一般的なものに、隣接した2個のチミンあるいはシトシンが紫外線によって2量体となり、機能障害を引き起こす「キンク」と呼ばれる部分を形成する現象がある。
核酸塩基 |
ヌクレオシド | ヌクレオチド | ピリミジン塩基 | シトシン | チミン | ウラシル | プリン塩基 | アデニン | グアニン |