チキンラーメン
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チキンラーメン(英語 Nissin Chicken Ramen)は、日清食品が販売しているインスタントラーメンの銘柄。「日清チキンラーメン」ともいう。
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[編集] 歴史
1958年、日清食品創業者の安藤百福が世界で初めての量産インスタントラーメンとして開発した。魔法のラーメンといわれた。
チキンラーメンの開発は、安藤が大阪・池田市の自宅の敷地内に作業小屋を建て、試行錯誤の末に生まれた。安藤は夕食に食べた天ぷらの食感をヒントに、「油の熱で乾かす」方法を採用した。
1958年8月25日に販売開始。これを記念して8月25日は「チキンラーメン誕生の日」とされている。チキンラーメンの発売により、それまでの「支那そば」「中華そば」にかわり、「ラーメン」という呼び名が全国的に広まった。
1967年より外袋に描かれたキャラクターは「ちびっ子」。
1984年に南伸坊を起用したCM「すぐおいしい、すごくおいしい篇」からアレンジを変えつつ使用されているCMソングは鈴木さえ子の曲である。
1987年11月、チキンラーメン5食パック発売。
1990年より外袋に描かれたキャラクターは「ひよこちゃん」。
1991年、どんぶり型の発泡スチロールカップ容器に入った「チキンラーメンどんぶり」も発売された。こちらには具としてスクランブルエッグが入っている。同時に、ミニサイズのどんぶり「チキンラーメンどんぶりミニ」も発売。
1994年3月、チキンラーメンMini発売。20g入りが3袋セットのパック。どんぶりではなく、マグカップ等で作ることができる。
2003年、乾燥麺の中央部にくぼみを付けて卵を載せ易くする改良が加えられ(このくぼみをたまごスポットという)、売り上げを伸ばした。
2003年、NHK連続テレビ小説「てるてる家族」で、開発に関する話がドラマ化された。
2004年8月16日、チキンラーメンの誕生日(1958年8月25日)に合わせて、チキンラーメン1袋と白いフタ付きどんぶりがセットになった、「チキンラーメン付きどんぶり」を数量限定で販売した。
2005年4月25日、チキンラーメンMini1パックと、ひよこちゃんの絵入りマグカップ1個がセットになった「チキンラーメンMini付きひよこちゃんフタつきマグカップ」を限定で販売。マグカップは陶器、フタはプラスチックであった。フタの無いセットも販売された模様。
2005年11月21日、チキンラーメン1袋とひよこちゃんの絵入り土鍋がセットになった「チキンラーメン&土鍋セット」を期間限定で販売した。
2006年10月16日、チキンラーメン1袋と白いフタ付きどんぶり(たち吉製)がセットになった、「チキンラーメン&どんぶりセット」を数量限定で販売した。
[編集] 食べ方
袋をあけて取り出した乾燥麺をどんぶりなどの食器に入れ、熱湯をかけて蓋をする。おおよそ3分間(発売当初は2分間とされた)待てば食べられる。熱湯を沸かした鍋で直接煮込めば1分強で食べられる。また、多少塩辛いがそのまま囓ったり(かつてCMでも「ビールのつまみ」としてこの食べ方を紹介)、粉砕してご飯やスープに掛けて食べることも可能で、麺に含まれるデンプン質はアルファ化されているため消化吸収上は問題なく、非常食としても活用できる。
開発者の百福は「美味しく食べるコツはちゃんと蓋を閉めてきっちり3分待ち、よくかき混ぜてから食べること」と語っている。
[編集] 関連項目
- チキン
- ラーメン
- インスタントラーメン
- インスタントラーメン発明記念館
- 愛新覚羅溥儀(溥儀が亡くなる直前にチキンラーメンが食べたいと言っていた)
- ひよこちゃん
- 小池さん
[編集] 外部リンク
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