ダケカンバ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダケカンバ | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ダケカンバBetula ermanii(2006年7月撮影) |
||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||
Betula ermanii | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
ダケカンバ、岳樺 |
ダケカンバ Betula ermaniiはカバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹の名前である。別名をソウシカンバとも言う。日本・千島・サハリン・朝鮮・中国東北・ロシア沿海州・カムチャツカなどに広く分布する。日本では、四国・近畿・中部以北の海抜1500m以上の亜高山帯に生える。
シラカバとよく似るが、シラカバよりも更に高い高度に分布する。また、幹がシラカバよりもかなり赤茶色がかっている点、葉にやや光沢がある(シラカバの葉には光沢がない)で区別できる。明るい場所に生え成長が早いこと、森林が何らかの理由で破壊されたあとに真っ先に生える木であること、などの特徴はシラカバと共通する。亜高山帯の上部、森林限界近くではしばしば純林に近いダケカンバ林となる。また、森林限界を超えても、ハイマツの中に混生している例もある。普通は樹高10~15m、大きいものは30mにも達する一方、森林限界近辺では低木状となる。
[編集] ギャラリー
学名:Betula ermanii 別名:ソウシカンバ 花期:春
高山や北部の山地などに生える落葉高木です。若い幹の樹皮はシラカバ(白樺)に似ていますが,ダケカンバの樹皮は赤みを帯びた灰褐色です。 別名の,ソウシカンバの「ソウシ」とはどこからきたのかわかりませんでした。