スズキ・ST250
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ST250とは、スズキが製造販売するオートバイのことである。シリーズ車種としてST250 Etypeがある。
以前から販売されていたボルティーの事実上の後継車種として2003年の第37回東京モーターショーで、世界初出品された。 ストリート系スタンダードモデルとして、シンプルなフォルムが特徴的なバイク。エンジンはスズキ・グラストラッカー・ビッグボーイと共通。
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[編集] ST250
ST250は2003年12月12日に全国発売された。ボルティー系空冷単気筒をベースに新規に設計された4サイクル・SOHC2バルブ単気筒249ccのエンジンを搭載、最高出力は20ps。また、シリンダーには高速めっきシリンダー(SCEM)を採用し、耐摩耗性や優れた熱伝導率で高い冷却効率を実現した。現行4ストロークエンジンとしては、最もシンプルなエンジンを搭載している。 また、シングルディスクブレーキ、スポークホイール、ツインショック、前後フェンダーの樹脂化、車載工具はオプション扱いなど、装備の簡素化と低価格化(小売希望価格¥366,450)を進めた結果、ある意味、非常に手頃で乗りやすいバイクとなっている。
[編集] ST250 Etype
ST250 Etypeは2004年1月15日に全国発売された。セルスターターに加え、マニュアルデコンプ式キック始動も装備し、ヘッドライトやメーターカバー、マフラーなどに高級感の有るめっき加工を施し、ガソリンタンクにグラデーションの塗装などを施したタイプ。 基本的に性能諸元には変わりが無いが、重量がキック始動により2kg増、セル・キック始動併用の為、点火方式が、ST250のフルトランジスタ式からCDI式に変更されている。また、希望小売価格もST250の3万円強高となっている。
[編集] ST250 カスタマイズ
第37回東京モーターショーに参考出品されたST250 DESIGN STUDY MODELの2台は後(2004年)に(株)スズキ二輪から限定発売された。
- ST250 デザインスタディモデルA
- セパレートハンドルとバックステップ、フロントカウル、シングルシート、前後アルミフェンダーなど、レーサーをイメージしたモデル。後に「ST250 Etype Cカスタマイズ」として100台限定で販売された。
- ST250 デザインスタディモデルB
- レッグシールドと前後の大型フェンダーが、ノスタルジックな雰囲気を醸しだすモデル。往年のスズキ・SW-1によく似ている。後に「ST250 Etype Sカスタマイズ」として200台限定で販売された。