スズキ・GN125
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
GN125 | |
---|---|
日本国内生産 GN125E | |
型式 | NF41A |
製造期間 | 1982年 - 1999年 |
エンジン | F401型 4サイクル空冷SOHC単気筒124cc (57.0mm x 48.8mm) 圧縮比9.5:1 |
エンジン性能 | 13ps/9500rpm 1.0kgm/8500rpm |
全長 | 1,945mm |
全幅 | 815mm |
全高 | 1,110mm |
軸距 | 1,275mm |
シート高 | 738mm |
車両重量 | 113kg |
サスペンション | フロント・テレスコピックオレオ リア・スイングアーム |
60Km/h定地燃費 | 64km/L |
この表は自動車のスペック表テンプレートを使用しています |
GN125とは、スズキが製造発売したアメリカンタイプのオートバイである。
日本国内では全車GN125Eという名称で販売されていたが、これは発表当時の命名基準(キャストホイール仕様のモデルには末尾にEを付ける)に倣ったためであり、シャフトホイールの設定があった海外輸出向けモデルには、GN125(末尾にEが付かない)が存在する。
なお後述する中国生産GN125は全車キャストホイールであるが、上記命名基準に倣わず独自の命名方法を行っている。
目次 |
[編集] 概要
1982年4月発売以来、大幅な変更もなく18年間に渡り生産され続けてきたが、販売台数が減少したことに加え、最新の排ガス・騒音規制へ対応させることが難しくなったために、1999年日本国内での販売は終了になった。(海外向けへはその後も数年間生産を継続。)
現在では、スズキから技術供与を受けた中国のオートバイメーカー大長江集団が、中国・広東省にてGN125のOEM生産を行っており、並行輸入という形になるが日本国内でも購入することが可能である。
なお中国では中小のバイクメーカーがGN125の構造の簡易さに目を付け、スズキの許可なく模倣を行っており、数多くのコピー車が出回る事態になっている。
[編集] 車種の経過
国内生産
- GN125E('82.4-)、初期型。
- GN125EJ('88.2-)、カラーリングの変更。
- GN125EK('89)、小変更。
- GN125EM('90)、カラーリングの変更。サイドストライプのカラーがレッド&ゴールドからブルー&シルバーに。
- GN125ER('94)、ライトを常時点灯式に変更。
- GN125ES('95)、最終型。
中国生産
- GN125、初期型。仕様はほぼ日本国内生産最終型に準じる。
- GN125H('05-)、エンジンの改良により出力向上(11.5ps→12.5ps)。キャブレターの変更。その他小変更。
- GN125F('06-)、22ヶ所もの大幅改良。ヘッドライトの高輝度化。新型ディスクブレーキの採用。燃料計の追加。新型マフラーの搭載など。
[編集] 関連モデル
兄弟車として、スポーツタイプのGS125Eが1982年に発売された。
「単気筒エンジンを搭載したアメリカンタイプ」の総称であるGNシリーズとしては、下記のモデルが存在する。
- GN400
- GN250 (後のスズキ・ボルティー)
- GN80
- GN50
また125cc級オートバイの人気が非常に高い中国では、GN125をベースに下記の派生モデルが開発されている。
- EN125 (中国広東省・大長江集団製)
- スポーツタイプ。
- QS125 (中国山東省・軽騎鈴木製)
- アメリカンタイプ。GN125からフレームやエンジンなど主要部品を流用し、燃料タンクを14リットルに拡大。外装を独自のものに変更。事実上の後継車種になる。
スズキとの提携関係により、それぞれ「スズキ・EN125」「スズキ・QS125」とスズキブランドを付け生産され、一部はスズキの販売網での取扱いも行われている。