ジュピラーリーグ

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ジュピラー・リーグ(Jupiler League)はベルギーにおける国内サッカーリーグの名称で、ジュピラー(Jupiler)は同国のビール醸造会社のブランド名からとったいわば冠大会である。

リーグ戦はベルギーサッカー協会が創設された翌年の1896年からスタートするヨーロッパでも伝統を誇るリーグ戦といわれている。当初はアマチュア中心だったが、1958年にスタンダール・リエージュがプロ化されると、他の各チームも追随してプロ化に踏み切るようになった。

[編集] 大会のシステム

プロリーグは大きく1部と2部の2つのクラスからなり、ヨーロッパの多くの国が採用する秋→春制（8月スタート～翌年5月終了）の方式である。途中12月～1月は積雪などを考慮しリーグ戦を一時中断する。
1部リーグは18チームによる2回総当り・ホーム・アンド・アウェー方式で行われ、優勝・準優勝クラブにはUEFAチャンピオンズリーグの予備予選、3位クラブにはUEFAカップ本戦の予選リーグ、4位クラブにもUEFAインタートトカップ（UEFA杯の予備予選）に出場する権利が与えられる。また下位2チームは次年度の2部リーグ降格となる。
また2部リーグは18チームが3回戦総当り方式（便宜上1回ごとの総当りを1ステージとしている）でリーグ戦を行い、リーグ戦終了後の総合成績で1位（総合優勝）になったチームが自動的に昇格。もう1チームをプレーオフトーナメント（総合成績第2位チーム、並びに総合1,2位以外での各ステージ最高成績のチームを交えた4チームの大会）で争われる。
同時進行で日本の天皇杯に当たる「ベルギーカップ」という大会が行われる。この大会はアマチュアリーグを含む全てのカテゴリーからチームが参加し、1部リーグはベスト32からのシード出場となる。これもH&A方式で、2試合のスコア合計で次のステップに出場するチームを決める。
また、各チームには「プロクラブライセンス」と「ヨーロッパクラブライセンス」の2つのチームライセンスを持つように指導している。

プロクラブライセンスを取得しないと2部リーグ以上の大会に出場することが出来ない。とりわけ、財政基盤の乏しい中小の町に本拠を置いているチームにとっては、例え成績が優秀であってもプロライセンスを取得できなければ3部以下のアマチュアリーグに強制降格することにもつながるため、プロライセンス取得のために選手の年俸やスタジアムの管理などに細心の注意を払わなければいけない。（シーズン途中でも財政難からプロリーグを撤退せざるを得ないチームもある。その場合それらのチームとの対戦成績や個人成績は無効扱いとなる）
一方のヨーロッパクラブライセンスはヨーロッパの国際クラブ公式戦に出場するために必要なもので、例えリーグ戦で優勝、または上位に入賞してもこれがないとそれらに出場することすら認められない。

日本からは、遠藤昌浩（元清水エスパルス）が2000～2001年シーズンにK.Vメヘレン、2001～2002年シーズンにはラ･ルビエールで、鈴木隆行（鹿島アントラーズ）が2002～2003年シーズンにゲンク、2003～2004年シーズンにはそのゲンクと技術・資本提携を結んでいるヒュースデン・ゾルダーでプレーしたことがある。