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ジッドゥ・クリシュナムルティ - Wikipedia

ジッドゥ・クリシュナムルティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ジッドゥ・クリシュナムルティ(Jiddu Krishnamurti 1895年3月11日 - 1986年2月17日)はインド生まれの思想家

一般的な分類としては宗教家・思想家になるが、彼の思想は宗教団体的なものとは真逆の方向性を持っている。二十世紀最高の覚者の一人であるとする声もある。

[編集] クリシュナムルティの生涯

クリシュナムルティは1895年、南インドに貧しいバラモンの家の子として生まれた。母親は神智学協会の会員であったため、この協会の幹部チャールズ・リードビーターの目に触れる機会に巡り合う。リードビーターは人間のオーラを観る眼、霊視能力の持ち主であったという。リードビーターの目に留まったとき少年クリシュナムルティは泥と垢にまみれたみすぼらしい身なりをしていたが、彼の目には少年が内から発する神々しいオーラが映った。そのあまりのすばらしさに思わず恍惚となったリードビーターは、この少年をひきとろうと言い出す。

神智学協会の教義によればキリスト以来の救世主が現代に現れて人々を導くということになっていた。リードビーターにはクリシュナムルティこそ捜し求めていた救世主となるべき人物であるように思えた。クリシュナムルティはヨ-ロッパの神智学協会に連れて行かれ、「救世主」としての英才教育をうけることになる。

1911年、神智学協会会長アニー・ベザント女史はクリシュナムルティを救世主として星の教団という団体を設立した。クリシュナムルティはまわりの神智学信徒からとてつもなく大きな期待を注がれることになった。霊的修行として眠りについたときアストラル体となってリードビーターとともにヒマラヤ山中に飛び、クートフーミー大師なる霊的指導者から教えを受けたりもした。翌朝、リードビーターと教えを復唱すると、二人の言葉は不思議と合致したという。このように不思議な体験のこともあって、会員たちはクリシュナムルティを通して語られる霊的教義に関心を集中させる。

しかし崇拝者に囲まれたクリシュナムルティはその状態を喜んでいなかった。彼の本音は神智学の体系的な教説と反対に、「真理は権威を持つものではなく、まして集団に属するものではありえない」というものであった。はじめのうちこそ押し付けられた救世主という役を演じていたクリシュナムルティだったが、徐々に反抗を示し始め、神智学の教義を信じていないとはっきり言うに到る。その後も神智学の信徒を裏切り続け、ついに1929年8月2日、3,000人あまりの団員がいた星の教団を解散するに到る。この解散にあたりクリシュナムルティは「宗教やセクトによって真理に到達することは不可能である。自分は追随者は望まない。永遠を見つめ、真に生き、何の束縛も受けない自由な人間がいてくれれば充分である」という旨の宣言を行っている。

教団の崇拝者を失ったクリシュナムルティは「フリーの宗教家」としてインドやアメリカをはじめとする世界各地を回り、公開講話、各界著名人との討論会などを行う。講演は大きな反響を呼び、彼は以前にも増す名声をとどろかせる。もともと宗教的指導者であった人物が宗教の組織を真っ向から否定し、宗教から、そして神からも自由であれと言うのはインパクトが大きかった。教団の解散以後、56年間に渡って彼は説き続けた。

クリシュナムルティの最期については、死期を察して一人で静かに息を引き取った等の伝説があるが、「クリシュナムルティ・開かれた扉」によれば、真相はこうである。 1985年の暮れより、体調不良(発熱、体重減少)が続き、なかなか原因が判明しなかったが、翌1986年1月23日、精密な検査の結果、末期の膵臓癌が発見され、死期が迫っていることが明らかになった(これは、本人の予感していた死期よりも、かなり早いものであったらしいことが同書に記されている)。このころ以降、苦痛が耐えがたくなることがしばしばあり、栄養以外にモルヒネや睡眠薬の点滴(時には輸血も)を受けるようになった。しかし、それにも負けず、死ぬまでに整理しておくべき課題(クリシュナムルティ学校や出版の死後の体制等)を議論し、解決していった。そして遺言も済ませ、必要と思われることをなし終えた後、衰弱が著しい中、2月16日午後7時に睡眠薬を通常通り服用、(最初は、苦痛のためなかなか眠れなかったが)徐々に苦痛が減退するにつれ、意識を失いはじめ、2人の(友人でもある)医師と3人の友人が見守る中、1986年2月17日の午前0時10分に死去した。伝説とは違い、特別な最期ではないが、これは彼の思想や言葉の価値を何ら減するものではない。

[編集] クリシュナムルティの思想

(1)序

クリシュナムルティの思想の中心となる主題はあるがままの認識である。クリシュナムルティにとって「あるがまま」とは、実在、真理、神、愛、自由、無限、永遠、創造などと同義語である。その対極として闘争、矛盾、恐怖、欲望、習慣、努力、自我、観念などが挙げられる。後者が前者(真理)と対極になるのは、それらがあるべきもの(観念)を求める精神の働きであり、あるがままのものの認識からの逃避であるからにほかならない。人は物事を比較したり批判したりあるいは同一視して理解しようとするが、このような精神活動は観念を生み出すばかりである。

(2)対立

クリシュナムルティは観念(ないし理想)は真理を捉えることができないと言う。真理を知ることができるのは直接の経験だけである。観念は正しい理解をもたらさないばかりか、争いをもたらす。政治的イデオロギーや民族のアイデンティティー、宗教的信条の対立は世界中で争いの源になっている。「神を信じる者は神を発見することはできない」とクリシュナムルティは明言している。神とか悟りを開いた人にすがろうとするのは不安から逃れようとする精神の働きであるという。

自分が矮小な存在であることに耐えきれない精神(自我)はより大きな存在、民族や国家や神と自分を同一視しようとする。そして他人も自分と同じ信念を持つように強いる。しかしこのような大きな存在の正体は自我が投影した幻影に過ぎないため、人を結合させるどころか分離させるばかりである。クリシュナムルティは行為が観念のしもべとなることを激しく糾弾する。

(3)時間

世界に争いをもたらす観念の正体とは何か。それは記憶欲望だとクリシュナムルティはいう。過去の結果としての記憶、そして記憶に基づいて未来へ投影される欲望である。クリシュナムルティは時間を物理的時間と心理的時間に分け、心理的時間を否定する。物理的時間は事実であるため否定できない。事実は否定できないが、事実についての見解は否定できる。精神がつくりだす過去や未来といった時間の観念(心理的時間)は実在である今を犠牲にしようとする。

記憶は物事に対する固定的な反応パターンを形成し、現在を新鮮に捉える妨げとなる。不安や恐怖も反応パターンの虜になっている精神が生み出したものだという。恐怖とは「未知なるものへの恐れ」というより「既知なるものを失うことへの恐れ」だとクリシュナムルティは指摘する。時間を媒介として物事を見ることは破壊的作用をもたらす。死が恐いのは生を失うのが恐いからである。孤独も屈辱も自分が愛着しているもの、記憶として価値ありと思っているものを失うことへの恐れである。精神は失うことへの恐れから内部にも外部にも様々なものを蓄積しようとする。ところが蓄積したものはそれを失う恐怖を生む。かくして精神の活動は悪循環におちいる。新しい型を作ったり、古い型を強化したりしても型にはまっていることは変わらない。

精神活動内での時間観念を拒否するクリシュナムルティは未来への希望や努力すら裁断する。未来はあるべきものという観念にすぎず、あるがままのものの認識ではないからだ。時間を当てにするかぎり、つまり「いつかは」こうなってやろうと思うかぎりあるがままのものと向かい合うことはできない。未来において何かになろうとする欲望は現在との矛盾で闘争となる。悟りを開きたいとか神の意志に従いたいというのも一つの欲望である。

(4)解決

時間から離れ、真理を理解するにはどうしたらよいのか。精神の活動が静まり、努力の産物でない静寂があるときに永遠のものが出現するとクリシュナムルティは言う。愛があるときに観念が終焉するとも言う。あるがままのものは常に動いており、神や真理は一瞬ごとに生じる。逆説的だが精神活動が終わったときに限りない創造が生まれ、自我が終わったとき絶対の自由が生まれる。常に新しい実在を知るには記憶、信念などの条件づけは邪魔な足かせである。クリシュナムルティは真理に到るための訓練方法は説いていないが、彼の方法に近いものが完全に受動的な自己凝視である。精神によって凝視するのではなく、精神を凝視すること。観念に目を向けず、観念を生み出す思考の過程そのものを理解することが彼の言う自己凝視である。精神の働きの全体を見つめることで自我を支配しているものを理解するのである。ただし自我を支配したり終わらせたりする実体があると考えてはならない。根源的自我とか神を想定するのもまた、自我のよりいっそう強い働きだと彼は言っている。

クリシュナムルティは自己を理解することは関係を理解することだという。人は単独では生きられない。生きることは関係の連続である。関係の理解が人と生の問題を解決する。クリシュナムルティにとって真の関係とは愛の関係である。ここで言う愛は「嫌い」の反対の「好き」とは違っている。好き嫌いや損得の関係は孤立なのだという。そのような感情に基づいて関係を求めれば、対象が得られなかったり飽きたりしたときには関係を変えてしまう。(私)の感情、(私)の利益からはなれ、ひたすら自分の全体を委ねる愛のことをクリシュナムルティは言っている。愛こそ人と生の問題を解決できる。対立物としての敵をたえまなく作り出す思考によっては解決できない。

(5)結論

思考は必要とあれば活動してもよいとはいえ、思考は今まで人の問題を解決しなかったし、これからも解決できないだろうとクリシュナムルティは極言する。思考は部分しか見ないので、思考すればするほど問題は細分化され、複雑になる。理論を探求するのではなく事実を見つめること、部分ではなく全体を見つめることで問題が解決されるという。特定の問題の枠組の中では思考や努力や知識や諸々の精神活動がうまく働くことはあるが、クリシュナムルティが提示しているのは個々の問題の解決方法ではない。問題を生み出している枠組そのものを変える、本質的な生の変容の方法をクリシュナムルティは提示しようとしているのである。

[編集] 参考文献

  • 『自我の終焉』J.クリシュナムーティ 根本宏、山口圭三郎訳 (篠崎書林)
  • 『自己の変容』クリシュナムルティ 松本恵一訳 (めるくまーる)
  • 『クリシュナムルティ・人と教え』クリシュナムルティセンター編 (めるくまーる)
  • 『20世紀の神秘思想家たち』アン・バン・クロフト 吉福伸逸訳 (平河出版)
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