ゴトランド県
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スウェーデン全土におけるゴットランド県の位置 |
ゴトランド県 (Gotlands län)は、スウェーデンの県(län)の一つで、略号はアルファベットのI。バルト海に浮かぶゴトランド島(スウェーデン最大の島)の全部と周辺の島々からなる県(län)で、その面積は3151平方キロメートルと、ブレーキンゲ県についで小さい。2005年現在の県(län)人口は5万7661人で、県庁所在地はゴットランド市ヴィスビーである。ゴットランド県は県下にある市がゴットランド市の1つしかないという、珍しい県でもある。
2000年に行われた調査によるヴィスビー中心部(tätort)の人口数は3万2737人。また、他の県には設置されているランスティングが、ゴットランド県の島という性格から、ゴットランド県にはなく、県と市がその役割を分担している。通常ランスティングにある議会もゴットランド市議会がその代わりとなっている。
ヴィスビー市の旧市街は世界遺産に登録されている。ヴァイキングの時代からの文化遺産があちこちに見られるが、ハンザ同盟の頃からバルト海交易で大いに繁栄した港町。最盛期はストックホルムよりも多くの人口を抱えていたとされる。スウェーデンで最も古い町並みを残すとされ、8月上旬の中世週間が特に有名。教会廃墟で行われる音楽フェスティバルやシェークスピア劇など夏はイベントが多い。「バラと廃墟の街」と言われるヴィスビー旧市街は、城壁で囲まれ、ハンザ同盟時代の教会が廃墟となって中心部に数箇所残り、観光名所ともなっている。
また、島内各所に点在する中世からの教会も一見の価値がある。ゴトランド独特の教会建築様式が垣間見られる。そして、ゴトランド島の北にはフォーレ(Fårö)島が隣り合わせにあり、橋でつながっている。この島は、映画監督イングマール・ベルイマンが身を隠して晩年を送った島として知られるが、軍事基地となっていたこの島は最近まで一般人の立ち入りが制限されていた。フォーレ島を含めて、ゴットランド周辺の離島は自然保護区に指定され、野鳥のコロニーとなっている。
目次 |
[編集] 名所、旧跡
- ヴィスビー旧市街
- サンタ・マリア大聖堂
- 聖クレメンス教会跡
- 聖カリン教会跡
- フォーロー島
- 巨大な岩の彫刻群
- ストラカールスエー(野鳥の楽園。クリンテハームンから船で30分)
[編集] アクセス
- 船
- 飛行機
- ストックホルム-ブロンマ空港から
- ストックホルム-アーランダ空港から
[編集] 市
ゴットランド県下には1市しかない。
- ゴットランド (Gotland)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- デスティナション・ゴットランド ゴットランドの観光情報、フェリーの情報など(英語、スウェーデン語)
- ゴットランド航空 (GodlandsFlyg)
- ゴットランド県庁公式ページ (スウェーデン語)
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