コムソモルスク・ナ・アムーレ
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コムソモルスク・ナ・アムーレ(コムソモリスク・ナ・アムーレ、Комсомо́льск-на-Аму́ре、英語名 Komsomolsk-on-Amur または Komsomolsk-na-Amure、)はロシア極東部、ハバロフスク地方のアムール川下流の左岸に位置する港湾都市・工業都市。北緯50度34分、東経137度00分。アムール上流やオホーツク海への水運のほか、バム鉄道が通っている。極東の中心都市ハバロフスクからの距離は356km。人口は、2002年の調査で281,035人。ハバロフスク、ウラジオストクに次ぐ極東第三の都市で、路面電車も走っている。
町の名前は「コムソモール(共産党青年組織)の町」の意味で、中国語では「共青城」とも表記される。19世紀半ばまでアムール川下流は満州の一部であり清の領土だったが、1858年のアイグン条約でロシア帝国に割譲された。市の創立は1932年であり、当時アムール沿岸の原野だったこの地に極東の中心となる工業都市建設が計画され、ソビエト連邦共産党の青年組織コムソモールの若者らが集められて飛行機工場や造船所などの建築作業に従事した。1945年までにはソ連極東唯一の製鉄所、アムール製鋼所も建設され、のちには第二次大戦後のシベリア抑留で連行された日本人らも住宅や工場、鉄道建設をさせられた。
20世紀半ば以降、コムソモルスク・ナ・アムーレは製鉄などをはじめとした金属工業、機械工業、石油精製、造船業、航空機製造などで栄え、極東の工業中心地となった。コムソモルスク・ナ・アムーレ航空機製造工場はスホーイの主力工場として戦闘機などを製造し、現在も軍用機や民間機を製造している。ソ連崩壊後は極東唯一だった製鉄所の倒産など苦境にあったが、外資の導入による製鉄工場再編などにより盛り返しつつある。