グリーンマックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社グリーンマックス (GREENMAX) とは、東京都板橋区に本社を置く鉄道模型メーカー。
目次 |
[編集] 概要
当初は「ホビーショップ・マックス」を名乗る鉄道模型小売店であったが、1976年よりNゲージのプラスチック製客車キットやストラクチャーキットを発売。まもなく「グリーンマックス」と改名する。
「創る楽しみいっぱい!」をキャッチフレーズにプラ製キットを主体として展開していたが、近年は塗装済プラキットや完成品も発売するようになった。完成品については、既存メーカーで製品化されにくい私鉄やJRの地方向け車両もあるが、販売数量が見込めない面から割高になる面がある。
近年のユーザーの工作離れから、完成品での製品企画が多くなっている傾向があるが、一部の工作に親しむファンからは、工作が楽しめるキットの製品化も望まれている。
初期の完成品は、既存メーカー製品に比べライト、室内灯類の組み込みが考慮されないものもあったが、他社製室内灯組み込みの配慮がされたり、一部製品では自社製ライト点灯ユニットのオプションも用意されるなど、仕様の向上が見られるが、床下機器は相変わらず忠実でなくファンも購入を躊躇わされる。
[編集] 板キット製品群
[編集] カスタムキットシリーズ
大手・中小私鉄の中型車を中心に、前面パーツ・クーラーなどの付属選択パーツを豊富に加え、これを駆使して改造すると豊富なバリエーションに発展させて楽しむことができる板キット製品群。
[編集] エコノミーキットシリーズ
同社製板キットは従来1~2両のブリスターパッケージであったが、4両程度の箱セットとしてそのぶん価格をリーズナブルにした車両キット製品群。一部(阪急・京成)キットは、室内灯等の集電を考慮した台車を装備したハイカスタム仕様と称していたが、実質、エンドウ製の台車を流用したに過ぎない(現在は通常製品)。
同様の趣旨で、あるテーマに基づいてストラクチャーをセットにした「エコノミーアソート」シリーズもある。
[編集] ストラクチャーキット
同社のもう一つの得意分野でもあるストラクチャー関連については、初期から豊富に製品化を行っていた。同社が板橋区に構えていたことから中規模私鉄沿線をイメージした製品が多い。最近完成品メーカーがストラクチャー関連商品にもラインナップを広げる反面、板キットが主流なこともありストラクチャーキットの新製品を発売していない。
[編集] 塗装済みキット
従来のキットは未塗装でユーザーが自ら塗装する必要があった。このキットはメーカー側で車体の塗装がなされている(一部に未塗装の部品がある)のが最大の特徴で、新規設計の物から前述の板キット(カスタムキット、エコノミーキット)を板状態で塗装した物、後期になると接着剤不要で形に出来る物まで発売されている。
[編集] 塗装済み完成品
近年、増え続けている「無工作派」「収集派」の波に圧され、他社と同じような塗装済み完成品を発売するようになった。近鉄22000系や名鉄2000系・2200系などの特急車両から、阪神9300系などの通勤車両までも完成品として発売している。このため、未塗装組み立てキット及び未塗装一体成型キットなどは、グリーンマックスザ・ストアーブランドの「クロスポイント」が担当している現状にある。しかし、クロスポイントの未塗装キットでありながら、2両キット6300円を主とする高値に憤りを感じる消費者も少なくない。
[編集] GM鉄道カラー
当初「タカラ鉄道カラー」ブランドでカンスプレー・瓶塗料を発売していたが、タカラの塗料部門からの撤退に伴い販売を引き受け、ブランドを「GM鉄道カラー」に改めた。このためか以前の瓶塗料の蓋には「TAKARA」の文字がモールドされていた。その後瓶の形状を変更して現在に至る。
薄め液はGSIクレオス(旧グンゼ産業)から発売されているMr.カラー用の物を利用する。
[編集] グリーンマックス ザ・ストア
当初は直営、現在は株式会社ジーエムストアーが展開している小売り店。グリーンマックスの製品は大抵揃っている上、部品の販売も実施しているため人気がある。グリーンマックス系列であるが、他社の鉄道模型製品についても扱っており、セット品のバラ売りが実施されていたりする。
又、同店舗限定販売のブランドに「クロスポイント」がある。これは通常のグリーンマックス製品の塗装済みキットから完全オリジナル品まで色々あり、車輌選定によってはかなりマニアックな物もあるが、ショップ限定のため価格は高い。同店舗の他、グリーンマックスの通販サイトでも販売されており、ネット環境さえあれば全国どこからでも購入可能である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 鉄道関連のスタブ項目 | 鉄道模型 | 日本の工業製品メーカー | 東京都の企業 | 鉄道と文化