グラウンド・ゼロ
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グラウンド・ゼロ(ground zero)とは、英語で「爆心地」を意味する。強大な爆弾、特に核兵器である原子爆弾や水素爆弾の爆心地に使われる事が多い。
[編集] 用法
アメリカ同時多発テロ事件の報道の過程で、テロの標的となったニューヨーク世界貿易センタービル(WTC)が崩壊した跡地が、広島市の原爆爆心地(原爆ドーム)を連想させるとして、WTCの跡地を「グラウンド・ゼロ」と呼ぶ事が、アメリカで定着した。
また2005年8月、アメリカ合衆国本土に上陸した超大型ハリケーン、カトリーナで被害を受けた場所にも使われていたこともあった。
しかし、アメリカ軍によって原爆が投下された広島と長崎を一般的に指す事が多いため、また同時多発テロでの犠牲者数は、広島・長崎の総犠牲者数の1/100であるため、核攻撃で崩壊していないWTCの跡地を「グラウンド・ゼロ」と呼ぶのは無神経だという批判もある。