クローン・トルーパー
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クローン・トルーパー(Clone troopers)は、スター・ウォーズのエピソード2、スター・ウォーズのエピソード3に登場する架空の兵士の事である。画像
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 概要
クローン・トルーパーは銀河共和国軍の兵士で、後の銀河帝国軍のストーム・トルーパーの前身である。
クローン・トルーパーは、ナブーの戦いと同時期にジェダイマスター、サイフォ=ディアスによって銀河共和国を守るため他のジェダイには極秘で惑星カミーノに住む銀河一のクローン製造者のカミーノ人に発注された。彼等は基本的に全員が銀河の暗黒街で銀河最強の賞金稼ぎと言われた、ジャンゴ・フェットから提供された遺伝子を元に製造されたクローンである。成長したクローンはジャンゴ・フェットとまったく同じ顔、体型を持ち子供の頃から成人するまでの間様々な軍事訓練を施されている。しかし、遺伝子に若干手が加えられており、通常の人間の半分の年月、約10年で成人し自我が弱められ、どんな命令にも疑うことなく従う。だがドロイドとは比べ物にならないほど創造的思考と独立心を持ってはいる。そして全てのクローンには共和国と銀河元老院最高議長パルパティーンに対する絶対の忠誠心が埋め込まれており、ドゥークー伯爵によってジェダイの抹殺命令であるオーダー66も胎児の時から記憶されている。しかし、小説『暗黒卿ダース・ヴェイダー』では経験を積んだ一部のクローンがオーダー66を一時的に拒否しジェダイを逃がすシーンが描かれている。ちなみに、ボバ・フェットはジャンゴの純粋なクローンであり遺伝子には一切手が加えられていない。
[編集] 装備・編成等
彼等は認識番号によって互いを認識しており、下級の兵士は銃身の長いブラスターライフルや大型のブラスターピストルで武装し、通信機や呼吸補助装置が内蔵された白いヘルメットをかぶり、温度調整ボディ・ローブの上に、体にぴったりとあう20ピースの白い装甲服を着ている。ペインティングによって階級が表されており、緑が軍曹、青が中尉、赤が大尉、黄がクローンコマンダーである。やがてクローン大戦が長期化すると、装甲服などの標準装備も改良され様々なクローン・トルーパーの特別部隊が創設された。それぞれの部隊は任務などに基づき色々なペインティングが施され装甲服に多少の改造が施されており、代表的な特別部隊としては、クローンコマンダー、バカラが指揮し、惑星マイギートーで指揮官だったジェダイ・マスター、キ=アディ=ムンディ将軍を殺害し、敵に最も恐れられた多目的部隊ギャラクティック・マリーン、パルパティーンが皇帝に即位し銀河帝国建国を宣言する直前にダース・ベイダーと共にジェダイ聖堂を襲撃したクローンコマンダー・アポーが直接指揮する装甲服の随所に青い装飾の施された第501大隊、首都惑星コルサントの防衛、治安維持を主任務とし時にはパルパティーンの護衛う紅いペインティングが施された、クローンコマンダーサイアの指揮するショック・トルーパー等がある。クローン兵の指揮官であるクローンコマンダーは育成過程で才能を見出され、特別な訓練プログラムを受け創造性と独立心を高めたクローンがなり、クローン大戦の後半にはブライ、コーディ、ダヴィジャン、ジャイガラー、グリー、アポー、ネイオ、サイア、バカラなど自分の名前を名乗る事を公認された者もいる。ちなみに上記のクローンコマンダーは全員ARCトルーパーの隊長の1人「アルファ」から直接指導を受けている。
なお後にストームトルーパーに取って代わられるが、どのような経緯でクローン・トルーパーから変更されたかは今のところ不明だが、ヘルメットの形状がストーム・トルーパーの物に近づいた事から、クローン・トルーパーとストーム・トルーパーは装備と名前が変わっただけの同一の物との見解が濃厚である。
銀河共和国から最新鋭の兵器、宇宙船、装備を与えられ、超人的な能力を持つジェダイの指揮官が率いるクローン・トルーパーはクローン大戦中、銀河系の各地で行われた多くの戦いで煩雑な指令系統を持つ共和国軍を勝利に導き、銀河史上屈指の軍隊だと広く認識された。しかしそれと同時に、銀河史上稀に見る戦いの傷跡を銀河系の各地に残した。
[編集] トリビア
クローン・トルーパーは全てCGで作られたため、彼等の着ている等身大の装甲服や銃などの装備はルーカスフィルムでは一つも製作されていない。
ジョージ・ルーカスはスター・ウォーズのエピソード2劇中でのクローン・トルーパーの戦闘時の動きに不満をもっており、スター・ウォーズのエピソード3では海軍の元特殊部隊の隊員の動きをベースにしてCGで劇中のクローン・トルーパーの動きを作った。