クラヤ三星堂
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株式会社クラヤ三星堂(くらやさんせいどう)は、東京都中央区に本社を置く主に医薬品・医療機器の卸売りを扱う企業である。メディセオ・パルタックホールディングスグループの一社である。存続会社は兵庫県神戸市に本社を置いた「三星堂」としている。
目次 |
[編集] 概要
- 沿革 2004年(平成16年)4月 設立
- 代表者 代表取締役社長 渡辺秀一
- 資本金 1億円
- 本社所在地 東京都中央区八重洲2-7-15
- 事業所 139ヶ所
[編集] 沿革
- 平成12年4月三星堂とクラヤ薬品と東京医薬品の合併、新社名はクラヤ三星堂。
- 平成12年10月チヤク(千葉市)を買収。
- 平成12年10月潮田三国堂薬品を買収。
- 平成13年2月千秋薬品(秋田)を合併。
- 平成14年3月潮田三国堂薬品(水戸市)を完全子会社化。
- 平成14年9月井筒薬品(京都市)、平成薬品(岐阜市)を完全子会社化。
- 平成16年2月京都・滋賀の試薬販売、井筒薬品に移管。
- 平成16年2月四国のよんやく・中沢氏家薬業と提携。
- 平成16年2月中川誠光堂を完全子会社化、医療機器も強化。
- 平成16年4月エバルス(広島市)、アトル(福岡市)を完全子会社化し「メディセオグループ」発足。
- 平成16年5月メディセオグループ、中川誠光堂(東京都)を完全子会社化。
- 平成17年4月メディセオホールディングス、チヤク(千葉市)を完全子会社化。
- 平成17年6月メディセオホールディングス、四国薬業の株式一部取得。
- 平成17年7月メディセオホールディングス、四国薬業株式の一部取得。
- 平成17年10月メディセオ、パルタックを買収、「メディセオ・パルタックホールディングス」に商号変更。
- 平成18年1月1日メディセオ・パルタックホールディングスは、株式交換方式で、北海道を中心に動物用医薬品卸売事業する「丸善薬品」を完全子会社化
[編集] 医薬品卸の再編成
- 医薬品卸の再編成の始まりは、昭和40年代の「現金添付販売」(現在では違法)であった。大型卸は対応ではきたが中小の卸では経営がいきずまり「医薬品製造メーカー」が「卸の救済」と「メーカーの債権保全」の為に合併を進めた。その為各卸には、メーカーの資本が入りメーカー系列卸が誕生する。武田薬品・塩野義製薬・田辺製薬・三共系列が多数全国に存在するようになる。
- その後、度重なる薬価引き下げと大手卸のスズケンが積極的な広域展開を進めで卸の経営が悪化し、商業圏域の違う系列卸どうしで合併・業務提携が進む。地域卸の広域化で大手卸に対抗した。
- 平成に入り厚生省の医療保険制度改革で提携・合併が急速に進む。首都圏の大手卸が中心となって地域の広域卸との再編・合併が進む。売上げ拡大は、新たな営業圏域のシェアの獲得と既存の営業圏域のシェアの拡大を意味する。しかし、既存の営業圏域のシェアの拡大には限界が生じてくる、そこで卸は、シェアの拡大する為に今まで取引のなかったメーカーとの取引で品揃えを拡大していかざるおうえなかった。つまり、系列外の卸と合併すれば合併効果による特定のメーカーの占める割合が減り取引比率が低下することで、メーカー系列化から離れ、そしてメーカーフルライン化をすることで、各卸は同一の商業圏域の中で営業力もほぼ互角となった。
- 今後、さらに大幅な薬価引き下げ・大病院への患者集中において大病院への納入つまり価格競争への対応が早急に求められるようになり、さらなる拡大路線を迫られるであろう。流通の効率化を目的にメディセオとパルタックの合併でも見られる医薬品以外の企業との提携も必要になってきている。
[編集] 関連会社 医療用医薬品等・卸売事業会社 <連結>
[編集] 関連会社 化粧品・日用品・一般用医薬品(株)等
- メディセオメディカル
- (株)パルタック
- クラヤ化成(株)
- (株)トキモ
- (株)エム・アイ・シー
- (株)物流二十四
- (株)トリム
[編集] 関連事業会社<資本・業務提携会社>医薬品等・卸売事業会社
[編集] 営業地域
[編集] 主な取引メーカー
[編集] 外部リンク
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