クライムカイザー

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クライムカイザー
性別	牡
毛色	黒鹿毛
品種	サラブレッド
生誕	1973年 5月22日
死没	2000年 9月27日
父	ヴェンチア（Venture）
母	クインアズマ
生産	田中牧場
生国	日本（北海道浦河町）
馬主	（有）三登
調教師	佐藤嘉秋（美浦）
競走成績	21戦5勝
獲得賞金	1億5632万2500円
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クライムカイザーは日本の競走馬。トウショウボーイ、テンポイントらを破り1976年東京優駿（日本ダービー）に勝った。他に弥生賞、京成杯等。名前の由来はClimb（上り詰める）+Kaiser（ドイツ皇帝の称号）、後に犯罪皇帝（Crime Kaiser）とも呼ばれるようになった。

[編集] 戦績

クライムカイザーは1976年クラシック世代で、いわゆる「TTG3強」世代の一頭。テンポイント、トウショウボーイ、グリーングラスの同期であった。2歳時は7戦2勝、ライラック賞をレコード勝ち、朝日杯3歳ステークス4着などで終えている。3歳になるとめきめき力をつけ、初戦の京成杯で重賞初制覇、次走はテンポイントに半馬身遅れたものの、続く弥生賞では朝日杯3歳ステークス優勝馬ボールドシンボリを2馬身チギる圧勝であった。皐月賞はテンポイント、トウショウボーイに続く3番人気だったが弥生賞で下したトウカンタケシバ、ボールドシンボリにも後れを取る5着だった。クライムカイザーはこの不覚を大舞台･東京優駿で晴らす。池上昌弘の失言（トウショウボーイは寄られると怯む）を突いた加賀武見の頭脳的（悪く言えば反則スレスレ）騎乗でトウショウボーイを1馬身1/2差で下し、見事東京優駿の優勝馬になった。ただ、この時の強引な騎乗による東京優駿制覇によって「犯罪皇帝」のあだ名が付いてしまった。このレースではクライムカイザーは4番人気であった。

この東京優駿以降、クライムカイザーは善戦するものの勝てなくなってしまう。東京優駿の1ヶ月半後に出走した札幌記念ではダート王・グレートセイカンとトウショウボーイに続く3着、神戸新聞杯では1分58秒9という当時としては驚異的なタイムで駆けていくトウショウボーイに遅れること5馬身、京都新聞杯で半馬身差まで詰め寄ったものの再びトウショウボーイに敗れた。ただ、まだこの時点では「TTG」では無くテンポイント、トウショウボーイ、クライムカイザーの3強であった。そして菊花賞はグリーングラスの大駆けの前に5着（タニノレオと同着）に破れ、3歳3強の座はグリーングラスに奪われてしまう。その後もクライムカイザーは殆んど休む事無く走り続け、アメリカジョッキークラブカップ5着、目黒記念4着、鳴尾記念4着、天皇賞・春5着と、入着はするものの勝てなかった。次走は宝塚記念で、この年は出走6頭馬がすべてGI級（唯一無冠のホクトボーイも、この年の天皇賞・秋でGI馬の仲間入りを果たす）というハイレベルなメンバーが集まっていた。レースは先頭に立ったトウショウボーイが「前半超スロー・後半超ハイ」の追い込み馬には不利な展開に持ち込んだ為か最下位の6着と生涯初めて着外に敗れたクライムカイザーは、故障発症もあってこのレースを最後に引退している。全成績は21戦5勝。ダービー馬にも関わらず、生涯21戦で一度も1番人気になる事が無かった。

[編集] 引退後

種牡馬としては光伸牧場で供用されたが、共同通信杯4歳ステークス勝ち馬マイネルブレーヴ以外にはほとんど活躍馬を出せず、トウショウボーイが華々しい成功を収める中1994年にひっそりと種牡馬を引退した。1992年にトウショウボーイが死亡、2000年グリーングラスが死亡してもまだクライムカイザーは健在であり、光伸牧場で功労馬として余生を送っていたが、グリーングラスが死亡した3ヶ月後、心臓麻痺により急死、27歳だった。

[編集] 血統表

クライムカイザーの血統　マンノウォー系／アウトブリード
父 *ヴェンチア Venture 1957　黒鹿毛	Relic1945 青毛	War Relic	Man o'War
			Friar's Carse
		Bridal Colors	Black Toney
			Vaila
	Rose o'Lynn 1944　鹿毛	Pherozshah	Pharos
			Mah Mahal
		Rocklyn	Easton
			Rock Forrard
母クインアズマ 1968　青毛	*シーフュリュー Si Furieux 1957　青毛	Sicambre	Prince Bio
			Sif
		Hell's Fury	Dante
			Sister Sarah
	カツラアズマ 1961　黒鹿毛	Premonition	Precipitation
			Trial Ground
		*Luminous Sight	Big Game
			Incandescent F-No.7