ガー
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ガー | ||||||||||||||||||
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![]() Lepisosteus oculatus |
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分類 | ||||||||||||||||||
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下位分類群 | ||||||||||||||||||
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ガーとは、北米、中米を原産とする古代魚の一種。ガーパイクともいう。熱帯魚として飼育されることもあるが、大型になる種類が多く、かつ、体が堅いため飼育には大型の水槽が必要となる。形態的には長い吻(ふん)と、網目状の鱗が特徴。魚食性が強い。
アリゲーター・ガー等は10℃程度の低水温にも耐えるため、自然放流(秘放流)された個体が越冬・繁殖するなどの可能性があり、琵琶湖などでは漁業資源への影響や子供への危害などが危惧されている。(注:ガーは一般的に非常に臆病であり、積極的に人を襲うようなことはないとされている)
[編集] 種類
- スポッテッド・ガー Lepisosteus oculatus
- フロリダ・ガー Lepisosteus platyrhincus
- スポッテッド・ガーとの違いがほとんどわからないといわれる。
- ショートノーズ・ガー Lepisosteus platostomus
- 単色の体に幅広い吻をしている。
- ロングノーズ・ガー Lepisosteus osseus
- 体は細長く、くちばしのような口は鋭くどがっている。とがった小さな歯がたくさんはえている。
- アリゲーター・ガー Atractosteus spatula
- キューバン・ガー Atractosteus tristoechus
- キューバ原産。約150cm。マンファリともよばれる。ほとんど模様がないオリーブ・グリーンの体色をしている。吻はガーパイクの中で一番幅広い。現地で厳重に保護されていて、かつては幻のガーだった。現在では定期的に輸入されており、一般にも入手可能である。
- トロピカル・ガー Atractosteus tropicus
- 産地によって、「トロピカル・ジャイアントガー」、「チャパシウス」、「ニカラグア」の3つのタイプに分けられている。それぞれのタイプのなかにもさまざまな模様をもつ個体がいる。
[編集] 分類
ガー目 Semionotiformes は2 属7 種を含む。
Lepisosteus 属
- ショートノーズ・ガー Shortnose gar L. platostomus (Rafinesque, 1820)
- ロングノーズ・ガー Longnose gar L. osseus (Linnaeus, 1758)
- スポッテッド・ガー Spotted gar L. oculatus (Winchell, 1864)
- フロリダ・ガー Florida gar L. platyrhincus (Dekay, 1842)
Atractosteus 属
- アリゲーター・ガー Alligator gar A. spatula (Lacepeede, 1803)
- トロピカル・ガー Tropical gar A. tropicus (Gill, 1863)
- キューバン・ガー (マンファリ) Cuban gar A. tristoechus (Bloch & Schneider, 1801)