カーブース・ビン=サイード
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カーブース・ビン=サイード・アル・ブーサイード(قابوس بن سعيد (Qābūs bin Sa'īd Al ‘Bu Sa’id), 1940年11月18日 - )は、オマーンの国王(スルタン)。首相、国防相、外相、財務相を兼任し、専制君主としてオマーンに君臨している。18世紀から続くブーサイード朝の第17代君主にあたる。
イギリスのサンドハースト王立陸軍士官学校を卒業し、イギリス軍で軍歴を持った後1964年に帰国。父である当時の国王サイード・ビン=タイムールの保守的な政治制度に反対し、1970年7月にイギリスの支援を受けて宮廷内クーデターを起こして父国王を追放、自身が国王に即位した。
鎖国政策を放棄して1971年にはオマーンを国連に加盟させる一方、イバード派のイデオロギーに基づくイスラム的伝統を堅持しつつ、国王の主導による近代化政策を強固に押し進めている。
親米派として知られる。離婚経験があり、現在は独身。子供もいない。趣味は乗馬。
- オマーン国王
- 1970年 -
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- 先代:
- サイード・ビン=タイムール
- 次代:
- 現国王