エウシュリー
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エウシュリーは、北海道の札幌市に拠点を置くアダルトゲームブランド。元は株式会社アーカムプロダクツ内の開発チームだったが、2005年3月に独立し、有限会社エウクレイアを設立した。
一番偉い人は藤原行弘で、「組長」と呼ばれている。藤原はゲームプロデュースの際には「つるぎゆきの」と名乗る。たまに外部から原画家を募る場合もあるが、基本的に原画は鳩月つみき一人で切り盛りしている。シナリオには松江旺來(あきら)、高杉九郎、左右田たかひろ(仮)らがいる。
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[編集] チームカラー
自他共に認める「大艦巨砲主義」ゲームメーカーである。主にRPGやシミュレーションRPGを製作しているが、1周のプレイで40時間を軽く越えるシナリオに10以上は用意されているエンディング、また登場するアイテム(拾得・売買・合成含む)のべらぼうな多さなど、とにかくやり込み要素が強い作品が多い。そのためか、チーム発足当初は(と言うか、今でも)1年にゲームソフト1本出すのが精一杯という状況だった。
ただ、主にRPGやシミュレーションRPGを製作している、というより、純粋なアドベンチャーゲームを一切製作したことがないスタイルは、「ゲーム」と銘打ってはいるものの殆どが(「紙芝居」とも揶揄される)アドベンチャーゲームで占められている18禁ゲーム業界では特異であり、評価するユーザーは多い。特に「幻燐の姫将軍2」は同メーカーの中でも評価が最も高く、アペントディスクを収録したガイドブックがアマゾンで高額で取引されている。(ガイドブック自体は絶版しているが、アペントディスクは再販されている。)
エウシュリーの製作するゲーム作品は「ディル=リフィーナ」(古代エルフ語で「二つの回廊の終わり」という意味を持つ)という架空のファンタジー世界の、特にラウルバーシュ大陸と呼ばれる場所を舞台にしたものがほとんどだが、「空帝戦騎」や「魔法が世界を救います!」など、全く異なる世界を舞台にした作品も存在している。
[編集] マスコットキャラクター
ゲーム2周目(まれに1周目から)から必ず出てくるマスコットキャラクター。ゲームによって役割は様々。
- エウシュリーちゃん(幻燐の姫将軍より)
最も古参のメイドマスコット。掃除・洗濯・料理などの家事が大好きである。初登場のときは、箒とタワシを武器にして使っていた。この箒とタワシは想像を絶する破壊力で、一撃で倒れる敵キャラが多かった。幻燐の姫将軍2以降では装備が箒と魔導鎧による砲弾に変更されやや弱体化しているが、それでも破壊力は抜群である。ちなみに、砲弾はスカートの中から発射される。どういう構造になっているのかは不明。
- ブラックエウシュリーちゃん(戦女神2より)
戦女神においてエウシュリーちゃんの因縁の相手としてセバスの門100Fで最初は敵として登場する。攻撃力が異常なほど高くタワシやヤカンを一発当てられるだけで倒れてしまう。プレイヤーキャラとしても、箒、雑巾、タワシ、ヤカン、下着、ビールなどを使うといった通常ではありえない破壊力の高い攻撃をする。ちなみに、家事一般は苦手で、カップめんが大好き。そのためややズボラであり、エウシュリーちゃんとの関係が改善されてからは練習を積んでいるというが…
- エウクレイアさん(峰深き瀬にたゆたう唄より)
最も新しいメイドマスコット。極度の恥ずかしがりやでしゃべる声がほとんど聞き取れない。メイドなのに所持しているものはなぜか木刀。
- ナス(アナスタシア)(空帝戦騎より)
空帝戦騎においては船の精霊として登場したが、雰囲気に合わない名前だったので、名前を縮められてしまった。その後は、マスコットキャラクターの仲間入りを果たすが、見習いという肩書き上、他の3人に比べるとその地位は低いようである。
[編集] 発売ゲーム一覧
- 1999年1月29日 - 戦女神(いくさめがみ)
- 2000年6月9日 - めいどいんばに~
- 2001年4月27日 - 幻燐の姫将軍(げんりんのきしょうぐん) (廉価版あり)
- 2002年10月25日 - 戦女神2 ~失われし魂の鎮魂歌~
- 2003年12月19日 - 幻燐の姫将軍2 ~導かれし魂の系譜~
- 2004年11月26日 - 空帝戦騎 ~黄昏に沈む楔~
- 2005年9月16日 - 冥色の隷姫 ~緩やかに廃滅する青珊瑚の森~ ※「廃滅する」は「しする」と読む。
- 2006年8月25日 - 峰深き瀬にたゆたう唄
- 発売日未定 - 戦姫 EPISODE-4(開発コード)
[編集] 2ヵ年計画
2004年7月より、「2ヵ年計画」と銘打って、2年間で4本のゲームソフトを世に送り出す計画を展開。しかし、上述の通り2年間で発売2本、開発中1本という結果に終わってしまった。当初発表された4本の残りのタイトルについては、今後も製作を進めていく模様である。