イラク暫定政権
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イラク暫定政権(イラクざんていせいけん)は、イラクにおいて民主選挙が行われ、正式な政府が成立するまで国内を統治する政権。イラク暫定政府。
2003年にイラク戦争によるサッダーム・フセイン政権の倒壊後に占領統治を行った連合国暫定当局から、2004年に主権を委譲され、選挙によって選出された本格的な民主政権が完成するまでの間、イラクを暫定的に統治する。2004年6月2日に成立し、6月28日に主権委譲を受けて正式に発足した。2005年1月30日に選挙を実施して憲法策定を担当する移行政府(4月28日発足)を設立させるまでイラクを統治した。
暫定政権内の主な出来事はイラク戦争の年表を参照
[編集] 首脳
大統領が元首となるがその役割は象徴的なものに留まり、実務は首相が総括する。
大統領、首相を始めとする閣僚のポストは、当初の国連案では党派色の弱いテクノクラート中心の人選が考えられていたが、最終的に連合国暫定当局のもとで一年近く統治の実務を担当してきたイラク統治評議会が自主的に選出した大統領、首相以下の閣僚を追認する形となった。大統領、首相は統治評議会のメンバー、またそれ以外の重要ポストも統治評議会の関係者によって埋められたので、親米的な人選であるとの批判もある。
- 大統領
- ガーズィー・ヤーワル(スンナ派、アラブ部族指導者)
- 副大統領
- 首相
- イヤード・アッラーウィー(シーア派、イラク国民合意)
- 副首相
- バルハム・サーレハ(クルド人、クルド愛国同盟)
- 外相
- ホーシュヤール・ズィバーリー(クルド人、クルド民主党)