イヌワシ
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イヌワシ | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Aquila chrysaetos | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
イヌワシ | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
golden eagle |
イヌワシ(狗鷲、学名: Aquila chrysaetos)は、タカ目タカ科に属する大型のワシの一種である。全長はオス約81cm、メス約89cm。翼開長は2mに達する。全身が黒褐色で後頭部が金褐色をしている。日本では、主にノウサギ、ヤマドリ、アオダイショウ、狸や狐や動物の仔などを獲物として食べる。時には狼をも襲うことがある。幼児ならば人間でも襲うことは可能である。イヌワシの夫婦は一生添い遂げるとされる。 石川県の県鳥。
目次 |
[編集] 分布
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸の温帯から亜寒帯にかけての北半球に広く分布している。モンゴルでは鷹狩にイヌワシが使われる。 日本では、現在では本州以北に留鳥として少数が繁殖している。
世界的にみるとイヌワシの生息数は安定しているが、日本では非常に個体数が少なく繁殖力も弱い絶滅危惧種である。1990年の調査では約300羽確認のみ。2006年時点で400羽。
[編集] Sibley分類体系での位置
[編集] Status
- LOWER RISK - Least Concern(IUCN Red List)
[編集] 伝説
イヌワシは古来より様々な伝説に包まれた猛禽でもある。“天狗”がイヌワシとする説もある。これは山を信仰の対象としていた人々がイヌワシを神格化・擬人化し、後世に伝承されたものであろう。
またイヌワシには“兄弟殺し”の伝説がある。イヌワシは通常2個の卵を産むが、2個目は数日遅れで産み落とす。2羽の雛には体格差が生まれ、身体の大きな兄は小さな弟を突いたり巣から落として必ず殺害する。親鳥は雛たちのこの行為に関心を示さないばかりか、弟の死体を餌にすることさえある。つまり2羽目の雛は、1羽目の雛が病気か事故で死亡しない限り、生き永らえる事のない“予備の命”なのである。“兄弟殺し”の理由は、餌と密接に関係していると専門家は見ている。食物連鎖の頂点に立つイヌワシにとって、現状の環境では1羽の雛を育てるのに見合った餌の量しか捕食できないというのだ。その根拠として、餌の豊富な地域に棲息するイヌワシの雛は“兄弟殺し”をせずに2羽とも巣立ったという報告例がある。