イエロー・サブマリン (歌)
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イエロー・サブマリン (Yellow Submarine) は、ビートルズの代表曲の1つで、ボーカルはリンゴ・スターが担当。作曲はポール・マッカートニー。コンポーザー・クレジットは「レノン=マッカートニー」。
1966年に同年に発売されたビートルズの7枚目のアルバム『リボルバー』と同日発売シングルとして発表された。英国では「エリナー・リグビー」と両A面で発表され、日米では「エリナー・リグビー」をB面として発表された。
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[編集] 解説
この曲はポールが「子供の歌」として作ったもので、同時にリンゴに贈る目的で作られた曲である。リンゴのほのぼのとした歌いまわしと楽曲の内容とがマッチして大いにヒットした。リンゴがリード・ボーカルを担当する曲としては、唯一のナンバーワン・ヒット・ソングである。
英国のメロディ・メーカー、ニュー・ミュージカル・エキスプレスと米国のキャッシュボックスのチャートでは1位にランクされた(米国ビルボードでは2位止まり)。
「子供の歌」として発表されたこの曲だが2年後ビートルズ自身が主人公となるアニメ映画『イエロー・サブマリン』のテーマ曲としてリエントリーされ、翌1969年のサウンド・トラック・アルバム『イエロー・サブマリン』にも収録された。解散後は『ザ・ビートルズ 1962-1966』『イエロー・サブマリン~ソングトラック~』『ザ・ビートルズ1』の編集版アルバムに収録されている。また、本来アルバムバージョンとして製作されていたイントロにリンゴの語りが入ったものがシングル『リアル・ラヴ』に収録されている。
[編集] ミキシング
モノラル・ミックスはイントロのギターが "in a town" の "in" から入っているがステレオ・ミックスは "town" から入る。また3番でリンゴのメイン・ヴォーカルに対するジョンの合いの手が、モノラル・ミックスでは1節目 "life of ease" から入るがステレオ・ミックスでは2節目 "Everyone of us" から入る(同名アニメ映画では1節目から入るヴァージョンを使っている。)。 なお、アルバム『イエロー・サブマリン』のモノラル盤収録分はステレオ・ミックスをモノラル化したものであるため、前述の差はステレオ・ミックスに準じる。
[編集] 補足
- リンゴ自身好きな曲であり、ヒズ・オールスター・バンドでのコンサートでよく歌われる。
- 日本では金沢明子が「イエロー・サブマリン音頭」のタイトルで邦訳カバーし、1980年にヒットさせている。また中間部分の人の声の中に「オッサンが屁をこきまっせぇ、オッサンが屁ェ」という声が聞こえるが、もちろん空耳で本来は、"Full speed ahead Mr.Boson, Full speed ahead."である。
- お台場のメディアージュ開館当初には「イエロー・サブマリン・アドベンチャー」というアトラクションがあり、入口には巨大な「アップルボンカー」の像が立ち、グッズのレジカウンタは「グローブ」を模したものであった。アトラクション自体はライド型で、潜水艦の揺らぎをリアルに体感できた。また、場内のスクリーン上に映る超ハイテンションの「フレッド船長」との会話が楽しめるようにできていた。
[編集] 収録アルバム/シングル
- イエロー・サブマリン (シングルA面)
- リボルバー
- イエロー・サブマリン (同名映画のサウンドトラック盤)
- ザ・ビートルズ 1962-1966
- イエロー・サブマリン~ソングトラック~ (デジタル・リミックス・バージョンを収録)
- ザ・ビートルズ1 (リマスター・バージョンを収録)
- リアル・ラヴ (リンゴの没台詞が入ったバージョンを収録)